くらかず・としあき
1990年愛媛大学医学部医学科卒業。同年九州大学心臓外科入局。97年京都大学眼科教室入局、同年公立豊岡病院眼科。2007年先端医療センター再生医療研究部視覚機能再生研究センターチーム研究員、14年日高医療センター診療部長。17年より現職
高度な技術と豊富な経験で
眼科日帰り手術を行う
ガラス張りの吹き抜けで圧迫感を感じさせない待合室
 大学病院や総合病院が集中する東京に近いという立地や開業医の高齢化などが重なり、意外にも人口1人当たりの医師の数が少ない医療過疎地域になっている埼玉県。その地に医療での地元貢献を目指して2017年4月に開業したのが、網膜硝子体手術、緑内障手術、さらには白内障手術の日帰り手術を行う「はんがい眼科」だ。現在、副院長を務める倉員敏明医師は、院長の板谷正紀医師から「残りの医師としての人生を、埼玉での医療にかけてみないか?」と声をかけられ、開業の立ち上げメンバーとして参加したという。
 「当院では、手術はすべて日帰りで対応しています。日帰り手術の場合、術後帰宅できる余力を残す必要があるなど、日帰りならではの課題があります。患者さまからフィードバックをいただきながら、ノウハウを確立していきました」と倉員副院長。はんがい眼科の手術実績※は、網膜硝子体手術688件、緑内障手術356件、白内障手術2341件と数多くの手術実績を誇っている。
最新の医療機器の導入で
初期段階での治療・手術が可能に
高級ホテルのような落ち着いた空間を演出
 同院の日帰り手術を支えているものの一つに、充実した医療設備が挙げられる。検査機器においては、100分の1㎜単位の解像度で網膜の断層像を撮影可能なため、従来の一般的な眼底検査では判別困難な異常も検出できる最新の光干渉断層計(OCT)を導入している。
 「今までの医療機器では網膜を俯瞰した状態で見ていたため、網膜の厚みや奥に空洞があるのかといったことを可視化することができませんでした。しかしOCTの導入により、網膜の断面を拡大して撮影したり、網膜の厚さを正確に測定することができるようになり、浮腫や神経線維の減少等の網膜の異常が早期に発見できるようになりました。網膜の視細胞や視神経は、一度ダメージを受けるともう元の状態には戻りません。そのため初期の段階で適切な治療を行うことで、視力への影響を最小限に抑えることがとても重要です」と倉員副院長は語る。
 ただ、自覚症状が乏しい段階で手術を勧めるためには、手術を決心された患者さまの気持ちを大切に出来るだけの技術や信頼関係が求められる。
 「結果として医療機器の水準の高まりが、医師としての技量、さらには人間力を高める役割を果たしていますね」と、倉員副院長は意外な効果を語る。
 そのほかにも硝子体手術において、3DビデオHDRカメラで撮影した映像をハイスピードで最適化し、デジタル高解像度3D 4Kモニターと専用の偏光メガネにより繊細な眼底組織を立体化して表現することができる眼科用3次元映像システムも導入し、より安全で確実な手術を実現している。
27ゲージプローブの使用により
低侵襲で確実性の高い手術を実現
最新医療機器を揃えたクリーンルームの手術室
 同院の日帰り手術を支えているもう一つの要素が、低侵襲手術だ。硝子体手術の場合、白目の部分に3か所の創口を開けて硝子体カッターなどを挿入するが、その際に挿入するプローブ(針)の太さが細いほど、切開する範囲が少なくて済む。現在同院で使用されているプローブの太さは27ゲージ(0・4㎜)で、この細さで手術を行える病院はまだ多くはない。その理由はプローブの太さが細くなるほど剛性が弱くなり、扱う側に技術が求められるためだが、倉員副院長は27ゲージを安全に使用するための道具の開発にも関わっているという。
 「27ゲージのプローブの導入で創口(傷口)自己閉鎖性が高まったことで多くの症例において縫合が不要になり、さらに網膜剥離などの症例では網膜近くにより接近しての手術が可能になるため、再手術のリスクも低下しました」と倉員副院長はそのメリットを強調する。
地域にとって視力を守るための
砦になりたい
 倉員副院長は、自覚症状がなくても定期的に目の検査を受け、年代ごとの自分の目の状態を記録しておくことを推奨している。
 「患者さまの記録があれば経年変化がわかり、診断に役立ちます。身内に緑内障の人がいる方には特にお勧めしたいですね」
 最後に「地域の人々にとって、視力を守るための砦になりたい」と、倉員副院長は笑顔でこれからの抱負を語ってくれた。

 

※内容は2019年8月6日掲載時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください

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医療機関情報
施設名 はんがい眼科
フリガナ ハンガイガンカ
院長 板谷 正紀(はんがい まさのり)
TEL 048-681-0101
住所 埼玉県さいたま市見沼区南中丸680
ホームページはこちらから(別ウインドウが開きます)

 

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