しらかわ・たいざん
1992年広島大学卒。市立八幡浜総合病院、中国労災病院、
信原病院、県立安芸津病院など経て、2000年現職
脳へのフィードバックによる
「四肢を動かす感覚」の再取得
最新のロボットリハビリを活用し真摯に対応
 マッターホルンリハビリテーション病院には、回復期リハビリテーションを必要とする患者が県内外から集まる。60名以上のスタッフが、症例に応じた機器・技術を用い、健康寿命と密接にかかわる運動機能の回復を目指している。中でも、脳卒中・脊髄損傷に伴う麻痺、骨折や加齢に伴う筋力低下に悩む患者に対するロボットリハビリで継続的な成果を挙げている。歩行や肘・腰の動きをアシストするスーツ型のロボットは、〝動けた感覚〟を脳にフィードバックして運動機能の再習得を促す。頚髄損傷で立てなくなって入院した70代の患者が同リハビリを経て、歩いて退院した例もある。
 上肢機能のリハビリでは、関節の可動域を取り戻しながら拘縮の予防ができるロボットも活用する。モニターと音声の指示に従って上肢を動かし、食事や日常生活に欠かせない動作を学ぶ。
 こうした最新のロボットリハビリ機器が8台も揃えており、患者の疾患に合わせて様々な対応をしている医療機関は全国的にも少ない。PT・OTがそばにつくことから分かる通り、リハビリ用ロボットは〝人の代わり〟ではなく、〝人ではできないことをする〟ものだ。多種多様なニーズに応えられる環境が、ここにはある。
症例に応じて選択できる
ロボットリハビリが、可能性を広げる
充実した設備のリハビリテーション室

患者のニーズに合わせてロボットリハビリを活用
 下肢用スーツ、モニター、音声機能が連動する大型ロボットも導入した。アシスト量や腰を支えるバンドを調節することで、運動機能に応じたリハビリが可能だ。映像や音声による患者の達成感の向上も期待できる。
 その他、より主導的に立つ・歩く動作をアシストする歩行支援ロボット、歩行時の踏み出しをアシストするロボットなども併用する。選択肢が豊富に揃っている点も同院の強みだ。
 「一部保険が適用されるロボットリハビリは、決して特別な治療ではありません。また、導入してからの10年の間にも、医療・科学は目覚ましい進歩を遂げています。ある時点で回復が難しいと診断されても、数年後には治療が可能になる、という時代が来ています」と、白川泰山理事長は想いを語った。
 2019年4月には、変形性膝関節症や肉離れ、半月板損傷などに対する※再生医療(APS療法)も開始した。最新の設備・技術を積極的に取り入れ、希望を持ち続ける患者に届けたい。地域貢献の精神が、その姿勢に表れている。

 

※自由診療 再生医療(APS療法) 約30万円

 

※内容は2019年12月24日掲載時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください

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医療機関情報
施設名 マッターホルンリハビリテーション病院
TEL 0823-22-6868
住所 広島県呉市中通1-5-25
ホームページはこちらから(別ウインドウが開きます)

 

診療時間
8:30〜12:00
15:00〜18:00

※月・金曜以外は予約制となっておりますので、詳細はお問い合わせください