わかやま・のぞむ
医学博士。岩手医科大学卒業後、東京都済生会中央病院で初期研修。日本医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科入局。日本医科大学大学院卒業、博士号取得。日本医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科助教、講師を経て、そしがや駅前耳鼻咽喉科クリニック開設。現在日本医科大学耳鼻咽喉科非常勤講師。日本耳鼻咽喉科学会認定耳鼻咽喉科専門医。日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、難病指定医、身体障害者福祉法第15条指定医
東京都世田谷区の閑静な住宅地にある祖師ヶ谷大蔵の駅前に、2020年10月に開院した「そしがや駅前耳鼻咽喉科クリニック」では、若山望院長の豊富な経験を活かし、花粉症等のアレルギー性鼻炎、鼻中隔弯曲症、副鼻腔炎に対する内視鏡による日帰り手術を行なっている。今回は地域医療と高度医療の架け橋を目指す若山院長に、同院の取り組みについてじっくりとお話を伺った。
鼻の日帰り内視鏡手術に対応
体へ負担の少ない低侵襲手術を実現
 小田急線・祖師ヶ谷大蔵駅から徒歩1分の場所にある「そしがや駅前耳鼻咽喉科クリニック」は、若山院長が現在も大学病院に席を置くキャリアを生かし、地域医療と高度医療の架け橋となることを目的に2020年10月に開院した耳鼻科のクリニックだ。
 同院の特徴は、鼻・副鼻腔に対する日帰り手術に対応している点で、現在は局所麻酔による内視鏡手術を行なっており、花粉症等のアレルギー性鼻炎や鼻中隔彎曲症、副鼻腔炎(蓄膿症)に対する手術はその代表的なものだ。
 「鼻の左右の鼻腔を隔てている鼻中隔は、誰でも多少の彎曲(わんきょく)はあります。しかし歪みがひどいや、花粉症などのアレルギー性鼻炎があると極度の鼻詰まりや睡眠時無呼吸の原因となり、生活の質が低下する原因になります。こうしたケースでは手術が有効な治療法の一つです」
 これらの手術は、内視鏡を用いて行うため低侵襲で、手術時間も1〜2時間と短時間で終了する。同院のアレルギー鼻炎の手術は粘膜を温存して粘膜下の骨を切除する方法を採用しているため、機能を温存したまま鼻の通りを改善する事が期待でき、また、症状が強い方にはアレルギー反応を抑制する後鼻神経切断術を同時に行っている。
 「神経は必要な機能を残しつつ、できるだけ再生しないようにポイントを絞って切断しますが、その感覚は知識と経験から培われるもので、アプローチの違いで再生までの期間に大きな差が出ます」
 若山院長は神経の分布を熟知し、さらには豊富な手術経験を有しているため、その腕を頼り、遠方からわざわざ足を運ぶ患者も少なくない。
より効果的なレーザー治療も実現
お子様へも配慮した明るい待合室
 アレルギー性鼻炎に対しては、症状を引き起こす最大の場である下甲介粘膜への治療が必要になる。前述のアレルギー鼻炎の手術は短時間とはいえ「手術」である以上躊躇してしまう人も少なくない。そこで同院ではより短時間でできる低侵襲なレーザー治療も行っている。手術を行っているような施設だからこそ硬性鏡を用いた的確なレーザー治療が可能である。一口にレーザー治療といってもどの部位に照射するかで術後の効果が大きく変化する。
鼻の疾患は改善して
初めてそれまでの症状の深刻さに気づく
開放感ある清潔な院内 CTも完備
 低侵襲な日帰り手術を行うために若山院長が力を入れたのが、手術用の医療機器の整備だ。同院ではCTを設置し、大学病院でも使用されているハイビジョンの手術用の鼻硬性鏡内視鏡を導入することで、高度な手術を低侵襲、短時間で行うことを実現させている。
 「鼻の疾患の場合、意外と自覚症状のない人が多く、手術を行なって症状が劇的に改善して初めて、それまでの症状の深刻さに気づく方が数多くいらっしゃいます。鼻づまりがひどいなと感じたらお近くの耳鼻科の先生にご相談下さい」と、若山院長は最後に笑顔でアドバイスをくれた。

 
 
 
 
 

※内容は2021年7月28日掲載時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください

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医療機関情報
施設名 そしがや駅前耳鼻咽喉科クリニック
TEL 03-3749-8787
住所 東京都世田谷区砧6-33-5
公式Webサイト(別ウインドウ)

 

診療時間
9:00〜12:30 9:00〜13:00
15:00〜18:30

※15分前に受付終了 ※手術希望の方は要予約