もり・しゅんいち(写真右)
1993年、愛媛大学医学部卒業。帝京大学溝口病院整形外科、鎌ヶ谷総合病院脳神経外科脊椎センター長 等


わだ・けいじ(写真中)
医学博士
1998年、島根大学医学部卒業。2003〜05年、テキサス大学MDアンダーソン癌センター、11年、東京女子医科大学病院整形外科准教授 等


はっとり・さとし(写真左)
1980年、奈良県立医科大学医学部卒業。93年、ペンシルべニア医科大学、94年、名古屋市立大学大学院卒業。聖隷浜松病院せぼねセンター主任医長、名古屋徳洲会病院整形外科部長 等

2013年の開業以来、脊椎脊髄疾患の専門病院として先進医療に取り組み、幅広い患者を受け入れてきた「医療法人社団博豊会 八王子脊椎外科クリニック」。現在より多くの痛みを抱える患者を救い、広く医療で社会貢献をしていきたいという理念のもと、2023年に足立区に新病院の開院を予定している。今回は新病院の話から、新たな院長を迎えてますますの発展を目指す現クリニックの取り組みについて、森俊一院長と共に、次期院長となる和田圭司医師にお話を伺った。
2023年9月に足立区に新病院を開業予定
最新医療機器を完備したオペ室
豊富な治療経験を活かし高度な低侵襲手術を行う
 2013年の開業以来、脊椎や脊髄疾患の専門病院として腰痛、頸部痛、手足のしびれや痛み、筋力低下、歩行障害などに悩む患者の「最後の砦」として多くの患者の信頼を集めてきた八王子脊椎外科クリニック。来年都内に新病院の開業が決まり、現在大きな節目を迎えている。「2023年の9月1日予定で、足立区に新病院『博豊会東京脊椎病院』を開院予定です」と語るのは、現在同院の院長であり、新病院開院後は新病院の院長として陣頭指揮を取る予定の森院長だ。
 新病院は病床数78で、その中に急性期や重症患者に対して医療を提供するHCUが4床、回復期リハビリテーション23床が含まれている。さらに手術室は3室設け、高精度ナビゲーションシステムで低侵襲の脊椎手術を可能にするO─armシステム(術中モバイルCT)、そしてリアルタイムでデジタルX線画像を表示できるCアームシステムなど、大学病院の設備に匹敵する医療設備を備える予定だという。「新病院では、麻酔医を増員する予定です。呼吸管理を徹底できることにより、従来は合併症などがあり、手術適応が難しかった患者さまの受け入れが可能になると考えています」と、森院長は新病院に対する抱負を語る。
患者一人ひとりの症状に合わせた
術式の選択が大切


 そして森院長に代わり、同クリニックの次期院長として2022年4月に入職したのが、大学病院のスタッフとして20年以上にわたりさまざまな症例と向き合ってきた和田圭司医師だ。
 「これまで大学病院で、さまざまな症例と向き合ってきましたが、脊椎の専門病院としての看板を頼り、いくつかの病院を回っても痛みの原因がわからない、手術をしたものの予後がよくないといった患者さまがわらをもつかむ気持ちで来院されるという点では大学病院と変わりません。さらに手術関連の設備も大学病院と同等の最新の設備が整っているだけに、これまでの経験が活かせると考えています」
 和田医師は脊椎内視鏡手術(MED)のスペシャリストであることから、入職後、同クリニックでのMEDの手術件数も伸びているという。しかしその一方で、和田医師は無理なMEDの適応には警鐘を鳴らす。
 「内視鏡手術はやはり患者さまからの要望が強い術式で、適応外の症例であっても希望される方も少なくありません。しかし適応外の症例に無理にMEDを行えば、完治に至らずに再手術になるとリスクも高まるため避けるべきだと考えています」
 この和田医師の方針は、従来からの同院の方針とも一致すると森院長は続けて語る。
 「当院では、従来から脊椎固定術においてXLIF(側方アプローチ椎体間固定術)といった低侵襲の手術を行っています。しかしそうした手術が可能だからといって、低侵襲にこだわるあまり根治しないのであれば手術をする意味がありません。内視鏡や低侵襲の手術から一般的な手術まで、全ての医師が患者さまの症状に合わせて臨機応変に行い、さらにどんな術式にも安心、安全な手術ができる設備を整えることを目指し続ける。この環境や姿勢はこれからも変わりませんし、新病院にも引き継いでいくべきものだと考えています」
痛み始めから治療を始めるまでの期間は
治癒するまでの長さと比例する
高い医療技術を併せ持つ専門医5名による脊椎治療を提供
 新病院の開院に向けてスタッフも増える中、森院長には改めて徹底して実践していきたいことがあるという。
 「患者さまにより良い医療を提供するためには、事務方を含め、全メディカルスタッフが誇りを持って働ける環境を提供する必要があります。新病院も含め、これからも患者さまだけではなく、スタッフにとっても良い病院であることで、医療という形で地域に、そして社会に貢献していきたいですね」
 脊椎外科の世界では、痛みや筋力低下を感じてから治療を受けるまでの期間と、治療を受けて治癒するまでの期間は相関するとされる。とりわけ痺れといった神経症状がある場合、まひが定着してしまうと治療を受けても元に戻らないケースがあるため、腰痛などがあれば、ためらわずに受診して欲しいと森院長は言う。
 「痛みがあるからといって、なんでも手術になるわけではありません。保存治療にするのか手術にするのか、そして保存治療から手術に切り替えるタイミングなど、患者さまのQOLの維持を考える上でとても大切なことです。専門病院の知識と経験を信じて、気になる症状があれば一度受診をしていただきたいですね」と、最後に森院長はアドバイスを送ってくれた。

 
 
 

※内容は2022年7月28日掲載時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください

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医療機関情報
施設名 八王子脊椎外科クリニック
TEL 042-655-5566
住所 東京都八王子市万町173-1
公式Webサイト(別ウインドウ)

 

診療時間
9:00〜11:30
14:30〜17:00

 
 

医療機関情報
施設名 博豊会 東京脊椎病院
2023年9月1日開業予定
住所 東京都足立区一ツ塚1-1-1
※開院までの問い合わせは八王子脊椎外科クリニックまで