むらかみ・ともひこ
医学博士
2009年、大阪医科大学卒業。19年、城山病院入職。22年より現職。
日本整形外科学会認定整形外科専門医
医学博士
2009年、大阪医科大学卒業。19年、城山病院入職。22年より現職。
日本整形外科学会認定整形外科専門医
長年、大阪府羽曳野市の地域医療を支え続け、急性期から回復期まで幅広く対応している城山病院。2022年7月人工関節・膝関節機能再建センターを立ち上げ、2024年人工膝関節全置換術における手術支援ロボットを導入するなど、高度な膝関節治療の提供にも尽力している。今回、その中心となり活躍する村上友彦人工関節・膝関節機能再建センター長に、ロボット支援手術の特徴などについてお話を伺った。
人工膝関節全置換術のみならず
症状に合せた治療を提案
症状に合せた治療を提案
「変形性膝関節症の治療は、保存治療か人工膝関節全置換術(TKA)かという、いわばゼロか100かという選択肢だけではありません。当院では、患者さま一人ひとりの症状に合せたより良い治療を提供するため、多様な治療に対応できる体制を整えています」と語る城山病院の村上友彦人工関節・膝関節機能再建センター長は、早期発見することで治療の選択肢が広がることなどを伝えるため、市民講座などを定期的に開催してきた。センターの立ち上げも、その活動の一環だったと振り返る。
多様な治療の選択肢
保存治療や再生医療にも対応
保存治療や再生医療にも対応
同院では軽度の場合、投薬治療、理学療法、そして再生医療(PRP療法)といった保存的治療を行っている。そして進行度合いにより、関節内で痛んだ半月板や軟骨を除去する関節鏡手術、脛骨[すねの骨]を斜めに切り、変形の程度に合わせて角度をつける高位脛骨(こういけいこつ)骨切り術(HTO)、大腿骨と脛骨の骨切りを組み合わせた骨切り術(DLO)、そして人工膝関節置換術においても、TKAだけではなく痛んだ部位[主に関節の内側]だけを人工関節に置き換える部分置換術(UKA)にも対応している。
「当院では、CTやレントゲン画像だけではわからない正確な病状を把握するため、積極的にMRIを活用しています。加えて実際の歩行する状態を確認し、変形性膝関節症の進行具合を表す4つのグレードからどの段階にあるのかを判断します。さらに、患者さまの家の間取りや職業、ライフスタイルなどを細かく問診することで、症状だけではなく、術後のことも考慮したオーダーメイドの医療提供を行っています」と村上センター長は語る。こうしたきめ細かい対応から、実際に治療を受けた患者から喜びの声が上がることも多く、その口伝えで、手術を目的とした来院患者が増えているという。
「当院では、CTやレントゲン画像だけではわからない正確な病状を把握するため、積極的にMRIを活用しています。加えて実際の歩行する状態を確認し、変形性膝関節症の進行具合を表す4つのグレードからどの段階にあるのかを判断します。さらに、患者さまの家の間取りや職業、ライフスタイルなどを細かく問診することで、症状だけではなく、術後のことも考慮したオーダーメイドの医療提供を行っています」と村上センター長は語る。こうしたきめ細かい対応から、実際に治療を受けた患者から喜びの声が上がることも多く、その口伝えで、手術を目的とした来院患者が増えているという。
2024年より本格的に
ロボット支援手術を導入
ロボット支援手術を導入
整形外科におけるロボット支援手術は、手術の精度をより高めてくれる存在だと村上センター長は指摘する。
「人工関節置換手術では、骨を切る角度や骨を削るといった作業に 0・1ミリ単位の精度が求められます。その調整にロボットを活用することで、より手術の精度が上がります。すると術後の回復が早まるだけではなく、術後の可動範囲など状態も良くなります」
実際にロボット支援手術導入後初回の方でも、術後2日目から歩行訓練を開始し、7日から独立歩行ができるようになり、術後10日で退院できたという。個人差はあるものの、従来の入院期間が3週間程度だったことを考えると、ロボット支援手術を導入するメリットの大きさがうかがえる。
現在、同院では大阪府内でも先駆けて2種類の手術支援ロボットを導入している。人工関節を入れるために骨をどの程度削ればいいか、そして関節を動かした場合のバランスを計測するデジタルニーバランサー機能など、機器それぞれの長所や患者の症状に合わせて2種類の手術支援ロボットを使い分けるためだ。
「現在はTKAのみに適用していますが、最近はUKAに対応できるロボットも登場しているので、将来的にはぜひ導入したいですね」と、村上センター長はロボット支援手術の未来に期待を寄せる。
「人工関節置換手術では、骨を切る角度や骨を削るといった作業に 0・1ミリ単位の精度が求められます。その調整にロボットを活用することで、より手術の精度が上がります。すると術後の回復が早まるだけではなく、術後の可動範囲など状態も良くなります」
実際にロボット支援手術導入後初回の方でも、術後2日目から歩行訓練を開始し、7日から独立歩行ができるようになり、術後10日で退院できたという。個人差はあるものの、従来の入院期間が3週間程度だったことを考えると、ロボット支援手術を導入するメリットの大きさがうかがえる。
現在、同院では大阪府内でも先駆けて2種類の手術支援ロボットを導入している。人工関節を入れるために骨をどの程度削ればいいか、そして関節を動かした場合のバランスを計測するデジタルニーバランサー機能など、機器それぞれの長所や患者の症状に合わせて2種類の手術支援ロボットを使い分けるためだ。
「現在はTKAのみに適用していますが、最近はUKAに対応できるロボットも登場しているので、将来的にはぜひ導入したいですね」と、村上センター長はロボット支援手術の未来に期待を寄せる。
動きが悪くなったと感じたら
一度受診してほしい
一度受診してほしい
多様な治療方法を提案できる同院では、セカンドオピニオンを求めてくる患者も少なくないという。
「痛みが出る時には、変形が始まっていることが多い。できれば前より動きが悪くなったと感じた段階で、一度診療を受けていただきたいですね」と、村上センター長は最後に笑顔でアドバイスを送ってくれた。
「痛みが出る時には、変形が始まっていることが多い。できれば前より動きが悪くなったと感じた段階で、一度診療を受けていただきたいですね」と、村上センター長は最後に笑顔でアドバイスを送ってくれた。
※内容は2024年5月28日掲載時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください
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医療機関情報 | ||
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施設名 | 城山病院 |
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TEL | 072-958-1000 | |
住所 | 大阪府羽曳野市はびきの2-8-1 | |
公式Webサイト↗ |
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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8:30〜12:00 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | / | / | / |
12:50〜15:30 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | / | / | / |
【休診日】土、日、祝、年末年始(12/30〜1/3)