1985年開院以来、長きにわたり整形外科を中心に広島県の最東部備後地域にある福山市、人口約46万人の地域医療に貢献してきた三宅会グッドライフ病院。手の外科、関節、脊椎などにおける整形外科の各分野のエキスパートを率いる三宅潤一院長とスポーツドクターとしても活躍する宮崎剛整形外科部長に話を伺った。

気軽に、高度な治療を受けてほしい
手術支援ロボットを用いた人工関節置換術

　三宅会グッドライフ病院は２０２３年、広島県最東部備後地域に先駆けて、人工関節における手術支援ロボット「Ｍａｋｏシステム」を導入した。装置本体から伸びるアームの先には骨を削る刃・ドリルがついており、このアームを医師が握って操作する。「ＣＴ画像をもとに人工関節を設置する位置・角度、骨を削る深さなどを設定しておき、その範囲から外れそうになると自動停止します。安全性を追究するためには、執刀医の経験値が求められますが、ロボット導入後は、医師による結果の差がほとんど出ていません。人工関節置換術を25年行ってきた私としては、少し悔しいくらいです」と宮崎整形外科部長は笑顔を交えて語る。
　１ミリ単位で計画的に骨を削ることができるため、術後は人工関節が理想的に機能する。同院では、特に可動域の回復が、従来法より優れているため、退院後、歩き過ぎだと注意を受けた患者がいるほどだ。これまで、安全領域内であれば、脱臼が起こったことがなく、さらに手術時間・入院期間の短縮、脱臼・再置換のリスク低減も期待できる。
　「手術支援ロボットは人工股関節置換術、人工膝関節全置換術、単顆型人工膝関節置換において保険が適用されます。保存的治療で十分な効果が得られない変形性膝関節症、変形性股関節症、大腿骨頭壊死、大腿骨顆部壊死、骨折、関節リウマチでお悩みの方は、ぜひご検討ください」と三宅院長は語る。

エキスパートが集結し、得意分野を極める
「ここに来れば安心」という
場所であり続けるために

　同院は、股関節・膝だけでなく、肩・肘・手指の様々な関節に人工関節置換術を行うことが出来る全国でもあまり例のない病院だ。手術支援ロボットの適応外となる症例の場合でも、ナビゲーションシステムを用いて手術を行うことにより、精密な手技を可能にしている。「スポーツ整形、手の外科、関節リウマチなど各分野を得意とする医師が揃っており、気軽に、高度な治療が受けられるのが当院の強みです。腱板が修復困難で肩が上がらない症例に対するリバース型人工肩関節置換術も行っています」と三宅院長は語る。同院では、より正確な診断を可能とする１・５テスラＭＲＩ、術中感染リスクを抑えるバイオクリーンルーム（３室）を備えており、24時間３６５日整形外科医が常駐し、救急外来に対応している。
　スポーツ整形では、「いつまでに、どのレベルまで戻れるか」を綿密に計算し、患者と共有する。大会・進学等を見据えて治療法を選択し、満足のゆく競技者人生を歩んでもらうためだ。軟骨を広範囲に損傷した場合には、自身の軟骨細胞を用いて症状改善を図る自家培養軟骨移植術を受けることもできる。
　「整形外科疾患は、歳だから・痛いのが当たり前だからと放置されがちです。治療により、日常生活でできることを増やし、人生をエンジョイしてほしいと思います。人工関節置換術などの手術も低侵襲化が進んでおり、多くの方が考えるよりハードルは下がっていますので、お気軽に、恐がらずにご相談ください」三宅院長と宮崎整形外科部長は優しい笑顔で語ってくれた。

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医療機関情報
施設名	三宅会グッドライフ病院
TEL	084-923-0220
住所	広島県福山市東町1-1-18
公式Webサイト↗

 

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