おおぞの・けんじ(写真左)
1977年、大阪大学医学部卒業。
国立大阪医療センター、関西労災病院整形外科部長を経て、2017年より現職。
日本整形外科学会認定整形外科専門医


たにもと・としひこ(写真右)
2011年、帝京大学医学部卒業。14年、大阪大学整形外科入局。17年、大阪大学医学部附属病院整形外科を経て、18年より現職。
日本整形外科学会認定整形外科専門医

高度急性期から回復期・慢性期医療まで一貫対応している社会医療法人中央会。急性期医療の要として、1954年にJR尼崎駅徒歩3分の好立地に尼崎中央病院を開院以来、長年地域住民の健康を守り続けている。今回、股関節疾患における専門的治療に力を注いでいる大園健二医師、谷本寿彦医師へ同院の特徴について詳しく話を伺った。
様々な難症例も受け入れ
症状に適した治療法を提案
股関節チームによる
低侵襲にて行う人工股関節置換術
 兵庫県尼崎市を中心に急性期医療を担う尼崎中央病院は、2017年に股関節治療を専門とする大園健二医師の赴任に伴い、股関節疾患をはじめ、四肢の骨折・脊椎外科・関節外科・手の外科まで幅広く対応し専門性の高い高度な関節治療を提供している。
 「小児〜若年層の先天性股関節脱臼、臼蓋形成不全、ペルテス病などは、骨切り術の方が良好な予後を見込めるケースもあるため、人工関節置換術以外の治療法も平等な選択肢として持つべきです。自骨の価値は何物にも代えられません。当院では、薬物療法や運動療法などの保存療法から、骨切り術や人工関節置換術など、症状に合わせて患者さまの将来を見据えた治療法を提示しています」と大園センター長は強調する。
 股関節疾患の患者は、膝も悪くなる傾向があるため、末期患者も多い同院では、股関節だけでなく膝関節においても人工関節置換術を行える環境を整えている。また、外傷の場合は、全置換ではなく人工骨頭置換術を行うなど、より適した治療を選択しているという。
 「当院は、人工関節置換術を受けた方の脱臼、ゆるみ、転倒による骨折、感染など再置換術も行っています。また、既に骨切り術を受けられた後、症状が悪くなった方などの難症例における人工関節置換術にも対応しています」と大園センター長は語る。
6種類のインプラントから
より適切なデザイン・材質を選択
最新のナビゲーションシステムを
使用した正確な手術を目指す
 人工股関節置換術は、破壊された股関節をインプラントに置き換える手術だが、同院はその選定も工夫を凝らしている。
 「大腿骨の形状・サイズ・骨質によってデザインや材質の異なる6種類のインプラントを使い分けます。CT画像をもとに適切なインプラントを選択すること、ナビゲーションシステムによってインプラントを正確な位置・角度に設置することが、予後の向上につながります」と谷本寿彦医師は指摘する。
長く「幸せな時間」を過ごすため
より良いタイミングで手術を検討
 「 60歳まで不自由を我慢しよう と考える方が多いですが、痛みでやりたいことができない方は、40代でも手術を検討し、今の生活や幸せを大切にしてほしいです」と大園センター長。さらに谷本医師は次のように続ける。
 「最初から 手術を受ける覚悟 ではなく、通院しながら一緒に治療法を考えていくという気持ちで相談してほしいです」と二人は優しく微笑んだ。

 
 
 

※内容は2024年12月16日掲載時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください

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医療機関情報
施設名 尼崎中央病院
TEL 06-6499-3045
住所 兵庫県尼崎市潮江1-12-1
公式Webサイト

 

整形外科受付時間
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【休診日】土、日、祝