おにき・やすなり
1997年、熊本大学医学部附属病院(現:熊本大学病院)整形外科入局。
2005年、神戸大学医学部附属病院整形外科clinical research
fellowとして国内留学を経て、12年、熊本大学医学部附属病院医局長。
14年、リハビリテーションセンター熊本回生会病院診療部長に就任、
23年4月より現職。
日本専門医機構認定整形外科専門医、日本臨床整形外科医会理事、
日本臨床スポーツ医学会代議員兼財務委員
日本スポーツ整形外科学会(JSOA)代議員兼メンバーシップ委員会委員
プロバスケットボールチーム熊本ヴォルターズチームドクター
1977年に開院以来、整形外科・リハビリテーションを中心に地域医療に貢献してきたリハビリテーションセンター熊本回生会病院。創立50周年を目前に控え、熊本県内でも先駆けて変形性関節症に対する再生医療PRP療法やAPS療法など、身体へ負担の少ない最新治療を提供する鬼木泰成院長に話を伺った。
治療からリハビリまで一貫サポート
リハビリを強化した独自の治療方針
一人ひとりに合わせた適切な治療法を提案
 長年にわたり、整形外科・リハビリテーションを中心に幼児から高齢の方まで幅広く受け入れてきたリハビリテーションセンター熊本回生会病院。2015年、病院の建て替えに伴い、新たにスポーツメディカルセンター(SMC)を開設し、回復期リハビリとスポーツ外傷などの治療を強化させ、多職種による質の高いチーム医療を展開している。『自分の家族だと思って治療する』を信念のもと診療にあたる鬼木泰成院長は、リハビリの可能性を重視した治療の利点について次のように語る。
 「当院では、まず必ずリハビリを中心とした保存療法を行った上で、切らずに治す再生医療を実施しています。手術は不可逆的なため、様々な治療を行っても症状が改善されない場合の最終手段として人工関節置換術を選択しています」同院を受診した患者のうち、83%の方が細やかなリハビリで痛みが軽減し、手術を回避しているという。
日帰りも可能な再生療法を導入し
最新のAPS療法も提供
 同院では、患者自身の血液から抽出した高濃度の多血小板血漿を患部に注射するPRP療法という再生療法を導入しており、さらに熊本県で先駆けて最新のAPS療法を提供している数少ない医療機関の一つだ。
 「PRP療法は作用期間が約1年と短いですが投与後の痛みや腫れが出にくく、APS療法は作用期間が2年以上と長い反面、投与直後の痛み・腫れがやや強く出てしまいます。画像検査の結果だけでなく、仕事や介護など患者さまの生活背景も考慮して適した治療を行っています」と鬼木院長は語る。最新の治療を提供すべく、定期的に学会へ出席し発表も行うなど研鑽を積みながら、熊本県バスケットボール協会副会長や熊本ヴォルターズチームドクターとして、スポーツ専門診療にも力を入れている鬼木院長。手術が困難な高齢な方だけでなく、若いスポーツ選手の手術回避・競技人生の伸延にもつながると指摘する。
 「APS療法は日帰りで受けられます。肩・膝・足首などの変形性関節症に適応することができ、変形の度合いと治療効果は関係ありません。あきらめて手術を即決せずに、治療の選択肢があることを是非知ってほしいです」と最後に治療への希望を熱く語ってくれた。

 

※2023年1〜12月  自費診療:APS療法 330,000円(税込) PRP療法 77,000円(税込)

 
 
 

※内容は2024年12月16日掲載時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください

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医療機関情報
施設名 リハビリテーションセンター 熊本回生会病院
TEL 096-237-1133
住所 熊本県上益城郡嘉島町鯰1880
公式Webサイト

 

診療時間
9:00〜17:00 12:30まで

※スポーツ外来診療予約時間は前日の16:00まで


【休診日】日、祝