こばやし・だいご
医学博士。2008年、獨協医科大学医学部卒業。
横浜市立大学附属病院、新百合ヶ丘総合病院、
湘南鎌倉人工関節センター、平成横浜病院などを経て
25年より現職。
日本整形外科学会認定 整形外科専門医
より専門性の高い関節治療の提供を目指し、2025年新たに人工関節センターを開設させた総合東京病院。今回、小林大悟整形外科部長に同センターが行っている手術の特徴や独自の取り組みについて詳しく話を伺った。
人工関節の精度向上を目指し
手術支援ロボットを活用
理学療法士など約200名のセラピストが連携し
専門医の指示のもと個々に応じたリハビリを実施
 脳神経外科や整形外科などの専門診療に注力し、急性期医療から回復期リハビリテーションまで幅広く対応している総合東京病院。地域における中核病院として、近年増加している股関節や膝関節の痛みを抱える患者のニーズに応えるべく、2025年に人工関節センターを開設し、人工関節置換術の精度向上を目的として手術支援ロボットを導入するなど、さらなる強化を図った。
 特に人工股関節置換術(THA)を専門とし、同センターの陣頭指揮を執る小林大悟整形外科部長は、患者一人ひとりの症状や生活背景、希望をもとに治療方針を検討するなど、患者に寄り添う高度な医療提供について次のように語る。
 「人工関節置換術は、インプラントを設置する角度や位置が術後の状態を大きく左右します。そのため、患者さまの症状などに応じて、前方・前外側、後方アプローチなど複数の術式からより適した方法を選択しており、手術支援ロボットを活用することで術前に立てた計画通りにインプラントを設置できるよう努めています。実際にロボット導入後は、術後脱臼率の低下がみられ、旅行やスポーツも過度な制限なく楽しめるケースも増えています」
 同院では膝関節においても手術支援ロボットを活用しており、人工膝関節全置換術(TKA)や靭帯温存も可能な人工膝関節単顆置換術(UKA)など、症状や関節の状態に応じて治療を行っている。また、回復期リハ病棟で継続的にリハビリを受けられるだけでなく、在宅・社会復帰まで長期支援体制を整備しているのも特徴の一つだが、患者の希望に応じて1週間ほどの入院で、早期社会復帰を希望する方の支援も実施しているという。
シームレスな医療体制で
術後を見据えた身体づくり
 近年は人工関節の耐久性も大きく向上しており、歩けなくなってから手術を受けるという考え方は変わりつつあると小林部長は指摘する。痛みを我慢して活動量が低下すると筋力が衰え、術後のリハビリにも時間がかかるため、理学療法士など約200名のリハビリ専門スタッフを擁する同院では、手術前から術後まで切れ目のない医療体制を整備。幅広い年齢層に対して個々に応じた術前のリハビリプログラムも用意しており、十分な運動が難しい高齢者に対しては、EMS(電気的筋肉刺激装置)も活用するなど独自の取り組みを行っている。
 「関節の痛みは日常生活に大きな影響を与えます。治療後に活動の幅が広がり、前向きな表情を見せてくださる患者さまも多くいらっしゃいます。関節の痛みを年齢のせいと決めつけず、気になる症状があれば早めに医療機関へ相談していただきたいですね」と小林部長は優しく微笑んだ。

 
 
 

※内容は2026年7月29日掲載時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください

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医療機関情報
施設名 総合東京病院
TEL 0570-00-3387
住所 東京都中野区江古田3-15-2
公式Webサイト

 

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