しば・ひろはる
日本眼科学会認定 眼科専門医
1970年の開院以来、「患者さま第一」の理念のもと地域医療に貢献してきた柴眼科医院。白内障、緑内障、網膜硝子体疾患など幅広い眼科疾患に対応し、一人ひとりに寄り添った診療を実践している。今回は柴宏治副院長に白内障治療についてお話を伺った。
〝適切な見え方〟を診断
「見える」その先のQOL向上へ
理想の見え方を追求する白内障手術
 京阪本線千林駅より徒歩約1分の柴眼科医院。1970年の開院以来、「患者さま第一」の理念のもと、眼瞼、白内障、緑内障、網膜硝子体疾患など幅広い眼科疾患に対応し、患者一人ひとりの生活背景に目を向けながら、地域に根差した医療を提供し続けてきた。
 「見えるようになる」ことと、「快適に暮らせる」ことは必ずしも同じではない。単に病気を治すことではなく、「その方らしく過ごせる見え方」を重視した考え方は、治療にも反映されている。白内障手術では濁った水晶体を取り除き、眼内レンズを挿入するが、術後の見え方は選択するレンズによって大きく変わるという。
 「白内障治療は、単に視力を回復させるだけではありません。本をあまり読まない方と読書が趣味の方では、求める見え方が異なります」と指摘する柴宏治副院長。同院では手術前に、テレビや読書、運転、料理、スポーツなど日常生活について丁寧に聞き取り、その方に合った見え方を一緒に考えていくという。
 近年、レンズ性能の向上により選択肢も広がっている。「多焦点眼内レンズだけでなく、保険診療でも見え方の幅を意識したレンズが登場しています。大切なのは視力の数字ではなく、どんな毎日を送りたいか。その実現を支えることが私たちの役割です」と柴副院長。レンズの選択肢が広がる今だからこそ、患者との対話を何よりも重視しているという。
患者の訴えを見逃さない
信頼関係を築くための診察
先進設備を備えた手術室で質の高い治療を目指す
 「外来診療こそ臨床の根幹です」そう語る柴副院長は、診察の質を何より重視している。白内障は加齢に伴う代表的な疾患だが、「見えにくい=白内障」とは限らない。緑内障や網膜疾患など別の病気が隠れている場合もあるため、同院では検査結果だけに頼らず、患者の訴えや日常生活での困りごとに耳を傾けることを大切にしている。「丁寧に診察・検査することで、別の病気が見つかることもありますし、長年原因が分からず悩んでいた患者さまが、見え方を取り戻したケースもあります。患者さまとの信頼関係を築きながら診療を積み重ね、手術をして終わりではなく、その後の暮らしまで見据えた診療がとても大切です」と柴副院長は語る。
見やすさと負担軽減など
改善策を探求
 柴副院長は、白内障手術に関する専門書を出版するほか、オンラインを通じた手術教育にも力を注いでいる。参加者は若手医師に限らず、大学病院や基幹病院で活躍する眼科医も多く、現在では約460人が参加するコミュニティへと発展。診療の合間を縫って手術動画の添削や技術指導を続けている。また、同院では白内障手術に加え、緑内障や極小切開による硝子体手術など幅広い治療に対応。難症例に関する相談も多く寄せられ、近隣地域だけでなく他府県から来院する患者も少なくないという。
 さらに、質の高い治療を目指し、手術器具や検査機器の改良にも積極的に取り組んでいる。「1%でも可能性があるなら、できる限り治療法を考えたい。〝もっと見やすくできないか〟〝もっと負担を減らせないか〟。そうした探求心が今の診療につながっています」と語る柴副院長。
「まだ大丈夫」が危険のサイン
見えにくさは早期受診を
著書:白内障手術ロジカルテクニック
 白内障は加齢とともに増加する疾患だが、「年齢のせいだから」と受診を先延ばしにする人も少なくない。さらに近年は、長年コンタクトレンズを使用してきた世代の高齢化に伴い、角膜への影響などが問題となるケースも増えているという。
 「見えにくい状態を放置しないことが大切です。少しでも違和感があれば、視力に異常がないと思っていても受診し、もっと気軽に相談してほしいです」と語る柴副院長。定期検診の重要性も積極的に呼びかけている。
 見え方が変われば、行動範囲や生活のリズム、趣味や仕事への向き合い方まで変わる。だからこそ同院が目指しているのは、単なる手術の成功ではない。
 「見え方は生活そのものと深く結びついています。私たちは視力の回復だけでなく、その方らしい暮らしを取り戻すためのサポートを大切にしています」と最後に柴副院長は呼びかけた。

 
 
 

※内容は2026年7月29日掲載時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください

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医療機関情報
施設名 柴眼科医院
TEL 06-6954-3914
住所 大阪府大阪市旭区清水3-1-14
公式Webサイト

 

診察時間
9:30〜12:30
15:30〜19:30