しのだ・ひろあき
東邦大学医学部卒業。東京女子医科大学病院勤務の後、しのだの森ホスピタル理事長。日本精神神経学会認定精神科専門医。日本うつ病学会双極性障害委員会フェロー
リワーク準備入院プログラムに取り組み
患者さんに合わせたオーダーメイドのホリスティック医療を目指す
集中力、判断力を高めるリワーク準備入院
ストレスケア病棟なごみのダイニング
 「うつ病により何回も休職を繰り返している患者さんが増えています。リワークプログラムへの参加を始めても、それに通い続けることができない方が結構おります。このため、当院ではリワーク準備入院プログラムに積極的に取り組んでいます」としのだの森ホスピタルの信田広晶理事長はいう。
 リワークプログラムは、リワーク準備入院として1カ月間、週5回のプログラムを提供する。「生活リズムを取り戻し、集中力、判断力を高めることを目的としたものです。医師はもちろん、臨床心理士や精神保健福祉士などが患者さん一人ひとりに合わせたオーダーメイドのプログラムを行っています」
 同院では、職場の上司や産業医との調整も手がけ、その人が職場でどう期待され、復職する際にどういうふうに環境面などのアレンジをしていったらいいかなど、リワークに向けて企業に一歩踏み込んだ提案を実践している。
心と体にアプローチするホリスティック医療
信田理事長の著書『うつ・心の病気 本気で治したいあなたに贈る本』
 うつ病などによる休職について、「コンピューター社会の過大な情報量の中で、求められることが多過ぎて、緊迫した状態で仕事をこなし、何か問題や悩み事があってもコミュニケーションの手段はメールやLINEであり、人と人とが目を合わせて会話をしなくなったことが大きな原因です。特に最近は、ゆとり世代の高学歴の若い人が、調子を悪くして脱落するケースが少なくありません」と信田理事長。
 そうした時は、自分自身の発見が大事であるという。社会、組織の中で、自分はどうすればうまくやれるか、自分自身について気づく必要がある。自分らしさとは何だろう、何で仕事をしているのかなどを見極め、自己実現と自尊心の回復を図る。
 そのためには「いったん立ち止まることが大切」と信田理事長は強調する。「職場から距離を置いて、自分らしさを思い出し、自分の居場所をつくり、自分の人生を取り戻しましょう」
 しのだの森ホスピタルでは、うつ病やパニック障害、社交不安障害、睡眠障害などの治療で実績を上げている。「薬の副作用で薬の効力が消えることもあるので、あまり薬物療法に頼らない治療を心がけています。抗うつ薬も、不安な環境に身を置くと効果が期待できないため、安心できる環境で、安心できる治療をすることが大事です。当院では、さまざまな治療法を取り入れ、心と体に総合的・多角的にアプローチするホリスティック医療を目指しています」と信田理事長はホリスティック医療の大切さを説いた。

 

※内容は2018年4月27日時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください

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医療機関情報
施設名 しのだの森ホスピタル
フリガナ シノダノモリホスピタル
TEL 047-488-2218
住所 千葉県八千代市島田台1212番地
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診療時間
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