かねひら・えいじ
1985年金沢大学医学部卒業。91年ドイツTuebingen大学医学部外科 Gerhard Buess教授の指導のもと内視鏡外科手術を学ぶ。92年金沢大学医学部附属病院心肺総合外科講師。05年四谷メディカルキューブきずの小さな手術長。08年上尾中央医科グループAMG内視鏡外科アカデミー代表。12年より現職。日本消化器外科学会認定消化器外科専門医、日本外科学会認定外科専門医、日本単孔式内視鏡手術研究会世話人
1ヶ所の切開のみで手術を行う「単孔式内視鏡手術」で
より低侵襲な胆石症の手術を実現
手術痕が目立たず手術をしたのか疑う患者も
特別個室には専属のコンシェルジュがサポート
 「当院は、例えるならウニのような病院なんです。泌尿器科、外科、消化器科、婦人科と揃っていますが、決して総合病院のミニチュアではありません。それぞれにプロフェッショナルドクターが揃い、ウニの針のように尖った部分を持っているんです」と、笑顔で語る金平院長。もちろん、金平院長自身も鋭く尖ったウニの針を持っている。それが胆石症やGIST(胃粘膜下腫瘍)に対する、単孔式内視鏡手術(以下:単孔式)だ。通常の腹腔鏡による胆石症の手術では、器具を挿入するために、おへそ周囲を加えて4ヶ所切開するが、単孔式の場合は、おへそに2〜3㎝1ヶ所のみを切開し、そこから金平院長自らが開発した全ての器具を挿入するためのマルチチャンネルポートを設置して手術を行う。現在は、もう1ヶ所、脇腹に針の穴の大きさほど孔を開け、そこに1本器具を挿入するいわば2孔式で手術を行なっている。
 「いかに低侵襲で、身体的負担が少ない手術をするかを考えた結果、現在の術式に至りました。2孔目の大きさをできるだけ小さくするために器具の開発から携わり、実際には針の穴ほどの大きさで済みます」と金平院長。
 おへその手術痕は整容性に優れており、外から見てもほとんど目立たない。そのため患者の中には「先生、本当は手術しなかったのでは?」と疑う人が出てくるほどだという。
病院で手がける胆石症の手術のうち9割が単孔式内視鏡手術
 金平院長が胆石症の手術で単孔式を導入したのは、2009年からだ。
 「ドイツ留学中に、師と仰ぐゲルハト・ブーエス医師が直腸がんに対し、まさに単孔式の元祖とも呼べる術式を行なっていました。そのため、日本ではまだ取り組む医師がほとんどいなかったにもかかわらず、ためらいなくチャレンジできました。現在、当院では胆石症のほか、大腸がん、GISTに対してこの術式で対応しています。胆石症では、当院で手がける手術のうち、単孔式が占める割合は9割で、年間およそ200症例※ほどです」
目指すのはより低侵襲で患者負担が少ない術式の開発と普及
開発したオリジナル手術器具を使用し低侵襲手術を行う
 患者負担の少ない低侵襲の手術にこだわった結果たどり着いたのが、単孔式だったと金平院長は語る。
 「より低侵襲な手術を目指すなら、切開部は1つでも少ないほうがいいし、切る範囲も小さいほうがいい。これからもより患者さまの負担が少ない低侵襲の術式開発、器具の開発から含めて取り組んでいきたい、単孔式の普及にも努めていきたいと考えています」と、金平院長はこれからの夢を力強く語ってくれた。

 

※内容は2018年9月25日時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください

 

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医療機関情報
施設名 メディカルトピア草加病院
フリガナ メディカルトピアソウカビョウイン
TEL 048-928-3111
住所 埼玉県草加市谷塚1-11-18
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診療時間
9:00〜12:45
14:00〜17:15(総合内科)

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