さだ・まさゆき
医学博士。1977年、久留米大学医学部卒業。84年、西ドイツミュンスター大学教育関連病院デトモルト州立病院勤務。87年、医療法人佐田厚生会佐田病院勤務。91年、佐田病院理事長。日本内視鏡外科学会評議員、日本臨床外科学会評議員、九州内視鏡下外科手術研究会名誉会員、日本胸腔鏡下交感神経遮断研究会代表幹事、日本医療法人協会常務理事、日本短期滞在外科手術研究会常任幹事。日本外科学会認定外科専門医、日本消化器外科学会認定消化器外科専門医
患者の負担が激減する単孔式には
医師の熟練度が必須
 1940年に外科病院として開業した佐田病院。1980年代後半に現理事長の佐田正之医師がドイツ留学時に腹腔鏡下胆嚢摘出術を見学。革新的な術式を日本に広めるべく、帰国後間もない1991年に全国に先駆けて導入した。以来、胆嚢結石や胆嚢炎の症状に苦しむ患者が評判を聞きつけ続々と来院。現在までの実績は、全国トップクラスの9051例※にのぼる。
 腹腔鏡下胆嚢摘出術は、4つの穴から器具を挿入する従来の術式に加え、1つの穴から挿入する「単孔式腹腔鏡下摘出術」の2つの方法がある。「単孔式はへそに1箇所だけ1・5㎝ほどの穴をあけて胆嚢を摘出します。手術時間も40分程度で、4つ穴よりもさらに回復が早く傷もほとんど目立ちません。早期の社会復帰を可能にする画期的な術式です。溶ける糸で縫うので抜糸の必要もありません」と佐田理事長は語る。
 患者の負担は確実に減るが、医師には従来式よりさらに熟練の技が求められる。「技を磨くためには経験とセンスが必要」と指摘する佐田理事長自身も、全国放送のTV番組でもスーパードクターとして取り上げられるほどの腕の持ち主であり、他の執刀医も日本内視鏡外科学会所属の経験豊富な医師が5人おり、大学病院からも患者を紹介されるなど、充実の実績を誇っている。
最新設備と高いスキルで
難症例にも対応
豊富な経験と高い技術力で単孔式腹腔鏡下手術を実践
 佐田病院を訪れる患者の年齢層は12歳から100歳までと幅広く、平均年齢は50代から60代。九州全土のみならず全国、さらには世界各国から患者が絶えないという。なかには他院で対応できなかった患者も訪れるそうだ。佐田理事長は難症例を受け入れられる理由として次のように語る。「症状が悪化して激しい炎症を伴う手術は難易度が高いため、他院では腹腔鏡下胆嚢摘出術を行えず、開腹手術を勧めるケースもあるようです。しかし、当院ではどんなに難しい症例でも単孔式で行えるだけのスキルを持つ医師が揃っています。そのため、ここ数年は開腹手術の実施はありません」と佐田理事長。
 最新の低侵襲手術のひとつに数えられる単孔式腹腔鏡下摘出術。胆嚢摘出の技術としては確立されているため、医師の技術力向上が必至であることはもとより器具の進化が期待されるという。佐田理事長は「常に最新の設備を揃え、確固たる医療技術でこれからも患者さまのためになる医療を提供し続けたいと考えています」と力強く語ってくれた。

※ 1991年1月〜2019年3月31日

 

※内容は2019年5月9日掲載時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください

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医療機関情報
施設名 佐田病院
フリガナ サダビョウイン
TEL 092-781-6381
住所 福岡県福岡市中央区渡辺通2-4-28
病床数 180床
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診療時間
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