きし・かずし
医学博士。1983年和歌山県立医科大学医学部卒業、2016年より現職。日本医学放射線学会認定放射線科専門医
最新鋭のがん放射線治療装置を揃え
全身がんの治療に対応
 北海道大野記念病院では、「札幌高機能放射線治療センター」を開設し、トモセラピー、サイバーナイフという高精度・高機能な放射線治療機器を導入し、全身がんに対して治療を提供している。
 「サイバーナイフとトモセラピーは、それぞれに得意分野があります。サイバーナイフM6のヘッドには自分でがんを追いかけ、ピンポイントで腫瘍を狙い撃ちするという特性から、比較的限られた大きさのがん治療が得意です。一方でトモセラピーは強度変調放射線治療(IGRT─IMRT)治療の専用機で、放射線に強弱をつけ、がんのみと予防領域を集中照射できることから多発がんや進行がんを得意としています」と岸センター長は語る。
 効果的に放射線治療を行うためには、患者の症状によっては2つの治療を組み合わせることが不可欠だと岸センター長は指摘する。約700症例※のうち、組み合わせた放射線治療が約50%に及び、確かな実績を上げている。
治療で受けた総放射線量を
確実に割り出すことで安全な再照射が可能に
 放射線治療を行う際に大きな壁となるのが、放射線量の限界の問題だ。がんに対して照射をした際、その周辺の正常細胞にも放射線が当たりダメージが出る場合があるため放射線量には限度の基準が設けられている。そのため2度目以降の放射線治療では、前回の詳細な照射データが必要になる。
 「前回と今回の照射を合算して限界値以下であれば2度目の照射も可能です。当院ではデータを取り寄せるだけではなく、前回の照射を再現シミュレーションできるソフトウエアを導入し、前回の照射量と安全に追加できる線量を割り出すことでより多くの症例で安全でより根治的な再照射を可能にしています」と岸センター長。
オーダーメードの治療を
ワンストップで提供
 同院には、最先端の医療を求めて札幌だけではなく北海道全域、そして海外からも患者が集まってきている。現在岸センター長は、放射線治療に加えて免疫療法が行える病院との連携で治療を行うことで、ときに標準治療の枠を超えて患者ファーストの治療を実践している。それだけに大切にしているのが患者への徹底した説明と理解だ。
 「患者さまに治療方針の説明を行う時は、必ず秘書を同行し、私が行った説明の一字一句を記録したものを患者さまやご家族にお渡しするようにしています。これができるのは、オーダーメードの治療を1人の医師がトータルで行なう、ワンストップの医療を提供しているからです」と岸センター長。
 一人ひとりの患者に合わせて安全で効果的な放射線治療をどうやって行なっていくかを、岸センター長は常に追求し続けている。

※2016年10月〜2019年3月

 

※内容は2019年4月23日掲載時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください

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医療機関情報
施設名 北海道大野記念病院
フリガナ ホッカイドウオオノキネンビョウイン
TEL 011-665-0020
住所 北海道札幌市西区宮の沢2条1-16-1
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