こくら・さとし
1985年京都府立医科大学付属病院研修医、96年アメリカ合衆国ルイジアナ州立大学(分子細胞生理学教室ポストドクタルフェロー、3年間)。04年がん免疫細胞制御学講座准教授、07年消化器内科准教授(併任)、12年国際ハイパーサーミア腫瘍学会事務局長(~平成27年)、13年京都学園大学教授、京都府立医科大学客員教授、14年アジアハイパーサーミア腫瘍学会理事長、17年日本ハイパーサーミア学会理事長就任。18年アジアハイパーサーミア腫瘍学会名誉理事長、19年京都先端科学大学健康医療学部教授※京都学園大学より校名変更。日本消化器病学会認定消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医
科学的根拠に基づいた
低侵襲な“がん”温熱療法
 JR京都駅徒歩4分の立地に開設している「たけだ診療所」は、全国に先駆けてハイパーサーミアを導入したパイオニアとして知られ、全国から患者が通院している。
 同院の古倉聡医師は、大学時代からがんの免疫システムを研究、日本ハイパーサーミア学会理事長としてハイパーサーミアの普及に尽力してきた。「ハイパーサーミアは電磁波を使うことで皮膚や乳房など浅在部腫瘍はもとより、内臓全般の深在部腫瘍もがん細胞が死滅する42・5℃まで加温できます。患者さまの希望やがんの状態によって方針は変わりますが、切除不能ながんでも根治を目指すこともあります」と古倉医師は話す。
 1984年にハイパーサーミア装置が実用化され、厚生省の医療用具の製造承認を取得した「サーモトロンRF8」に次いで、近年「アスクーフ8」が加わり、現在日本製のこの2機器が全国で稼働している。
 ハイパーサーミアは保険適用のため経済的に患者の負担も少なく、副作用も少ないため、繰り返し治療が行えることが最大の利点だ。
ハイパーサーミアはプラス思考で
がんと向き合える武器
 「ハイパーサーミアで治療し、ダウンステージした後に手術や内科的治療を行うと、体への負担も少なく治療効果が高まることも分かってきました。患者さま一人ひとりの症状に合わせて、放射線治療、抗がん剤治療、免疫を高める治療等と、ハイパーサーミアを併用することで、より効果的な治療を行っています」と古倉医師は話す。特に、がんと診断された初期段階から、標準治療と同時にハイパーサーミアを併用することで効果が期待できるという。
 「最初の来院時には患者さまと1時間ほど話して、しっかり希望を受け止めます。がんの闘病は、適切な治療を受けていること、医師との信頼関係、家族をはじめ周囲の理解と協力が得られていることなどの条件が揃ってこそ、患者さまもプラス思考でがん治療と向き合うことができるのです」古倉医師は、患者とのコミュニケーションを取る大切さと、科学的根拠に基づいた、効果的治療の重要性について熱く語った。

 

※内容は2019年4月23日掲載時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください

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医療機関情報
施設名 たけだ診療所 免疫・遺伝子クリニック
フリガナ タケダシンリョウジョ メンエキ・イデンシクリニック
TEL 075-351-8282
住所 京都府京都市下京区木津屋橋通新町西入東塩小路町606-3-2 三旺京都駅前ビル1階
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