心の健康と人の尊厳を取り戻す
ホリスティック医療を展開

　豊かな自然に囲まれ、ゆったりとした時間が流れる「しのだの森ホスピタル」。人間が本来持つ心身のエネルギーの向上を目指して、うつ病の治療プログラムに「ホリスティック医療」を取り入れている。
　「ホリスティックとは『全体』『つながり』『バランス』という意味を持つ言葉です。医学は身体の臓器を治すイメージが強いですが、うつ病は心の健康が低下して起きる病です。そのため、回復のためには、医学的なアプローチだけでは十分ではありません。心理カウンセリングや生活指導、音楽療法など多角的かつ包括的な治療が必要だと考えています」と理事長で精神科専門医の信田広晶氏は話す。
　なるべく薬物療法に頼りすぎず、認知療法、心理カウンセリング、アロマテラピー、音楽療法などを組み合わせることを重視。それにより自然治癒力を呼び覚まし、早期回復を促す、オーダーメイドのホリスティック医療を展開している。
　「現代はＰＣとインターネットの普及により、仕事や日常生活において人間の処理能力を超えた情報が入ってきます。ライフスタイルの急激な変化にともない、メンタル不調に陥る人は少なくありません。うつ病は原因や治療法に絶対的な正解がない病気です。だからこそ、患者さまが何を求めて生きているのか、どんなライフスタイルがフィットするのかを探求していくことを大切にしています」と信田理事長は語る。患者のバックグラウンドや家族構成、心に抱えている挫折感や不安感などを汲み取り、人生に向き合うことを大切にしている。

リワークデイケア—あゆみ—
独自開発のリワークプログラムで
治療の先にある社会復帰の壁を乗り越える

　クチコミや他院からの紹介で、関東全域や遠方からの患者が絶えない同院。初期のうつ病の場合、早ければ２カ月で回復するという。また、うつ病の治療のみならず、社会復帰に向けたリワークプログラムにも力を入れている。
　「治療に最適な環境から急激に実社会に戻ってしまうと、うつ病が再発するケースが多いです。それにより休職が重なると、職場に恐れを抱きかねません。そのため、社会復帰の前に、負荷に対しての持続力や集中力、体力をつける必要があります。当院のリワークプログラムでは、セルフケアの引き出しを増やしてもらうため、自分の長所を把握して伸ばすことに力を入れています」と独自の取り組みについて信田理事長は解説する。　
　真剣に患者の人生に寄り添うため、医師だけではなく、看護師、臨床心理士、栄養士、各種療法士がチームで治療にあたることにこだわっている。
　「各分野のプロフェッショナルの知恵と経験をもとに、うつ病患者さまの心理や社会的側面などを３６０度考慮した『全人的医療』を牽引していきたいです」と信田理事長は展望を語ってくれた。

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医療機関情報
施設名	しのだの森ホスピタル
フリガナ	シノダノモリホスピタル
TEL	047-488-2218
住所	千葉県八千代市島田台1212番地
ホームページはこちらから（別ウインドウが開きます）

診療時間	月	火	水	木	金	土	日	祝
9:30〜12:30	／	◯	◯	◯	◯	◯	／	◯
14:00〜17:00	／	◯	◯	◯	◯	◯	／	◯