まつもと・ひろゆき
医学博士。1992年、和歌山県立医科大学卒業。05年、同大脳神経外科助手。07年、同大脳神経外科講師。13年より医療法人徳洲会岸和田徳洲会病院脳神経外科部長。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医、日本脳神経血管内治療学会認定脳血管内治療専門医
脳血管内治療専門医による
高度な脳血管内治療
熟練した技術により高度技術を要する脳血管内治療を実施している

経験豊富なスタッフが団結し高度なチーム医療を提供している
 岸和田徳洲会病院は、心臓血管外科・循環器内科を中心とした心臓血管系治療に加え、2013年松本博之脳神経外科部長の就任により、脳血管内治療に重点を置いた脳神経外科を含めた3本柱へと更なる発展を遂げた。より的確な診断・治療をするべく最新式のCT、MRI、デジタル脳血管撮影装置を完備し、脳血管内治療年間150件※、年間9500件もの救急を受け入れている同院の救急救命センターは、一次脳卒中センターとしても泉州医療圏の脳卒中治療の中核を担っている。
 同院では、レントゲン画像を見ながら脚の付け根よりカテーテルを挿入し脳血管の内側から切らずに行う脳血管内治療に注力している。脳梗塞には詰まった血管の再開通、脳動脈瘤やくも膜下出血にはコイルによる塞栓、頭蓋内脳血管狭窄・頸動脈狭窄にはステントの留置と、疾患に応じた処置が可能な治療法である。「脳卒中治療は時間との戦いです。当院では優秀なスタッフ達が息の合った連携プレーで、受け入れから治療の開始までを迅速(60分以内)に行っています」20年以上の経験豊富な松本部長率いる脳神経外科では、常勤4名内3名もの脳血管内治療専門医が治療にあたっており、全スタッフが一丸となって高度なチーム医療を実現している。
患者の体を第一に
より良い低侵襲治療を提供
患者が治療への理解を深められるよう自作の冊子を渡し丁寧に説明を行っている
 「脳血管内治療は侵襲が少ない良い面がある一方で、例えばフローダイバーターなどステントを留置する場合には抗血小板薬を長期間飲み続けなければならず、何らかの理由で薬を中断した際には血栓症等の合併症を引き起こす危険もあります。治療内容を十分に理解した上で治療を受けることが大切です。」と語る松本部長は、常に患者の体を第一に考え、将来的なことを考慮した低侵襲治療という概念で治療にあたっている。
 「今は器具や装置の進歩により安全な治療を目指すことが可能となっており、定期入院なら最短4日間、救急疾患も翌日からリハビリテーションが可能です」同院では万全なリハビリテーション環境も整えており、脳卒中を発症した場合でも回復期リハビリテーションを経て、最終的に在宅復帰する患者は7割近くに上るという。
 同院は長年、地域住民や救急隊員などへの脳卒中に関する啓発活動にも取り組み、地域全体が知識を深め協力し合うよう力を注いでいる「脳血管内治療を受けようか迷っている方は、設備の整った脳血管内治療専門医がいる病院へ相談すると良いでしょう」

※2018年1月〜12月

 

※内容は2020年4月27日掲載時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください

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医療機関情報
施設名 岸和田徳洲会病院
フリガナ キシワダトクシュウカイビョウイン
TEL 072-445-9915(代表)
住所 大阪府岸和田市加守町4-27-1
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