やまもと・しんじ
医学博士。1999年、京都府立医科大学卒業。同年、京都府立医科大学脳神経外科。2007年、獨協医科大学脳神経外科。15年より現職。
日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医、
日本脊髄外科学会代議員
手足のしびれ、首・腰の痛みがあるとき、整形外科の受診を考える人は多い。しかし近年、脳神経外科と整形外科の垣根を越え、脊髄脊椎疾患を専門的に診療する医療機関・医師が増えている。神経学のスペシャリストでもある脳神経外科医が行う脊椎脊髄治療について、脊椎・脊髄センター長・脳神経外科部長、山本慎司医師にお話を伺った。
脳神経外科の技術・知識を駆使した
低侵襲の脊髄脊椎手術
 大西脳神経外科病院は、脳神経外科の専門病院だ。脳卒中患者の治療、リハビリテーションによる社会復帰を地域の中心になって支えてきた。24時間365日、救急にも対応する。
 脊椎・脊髄センターは、脳神経外科領域のうち脊髄脊椎疾患診療の専門性を追求し、より適切で迅速な治療の提供を実現することを目的としている。2016年のセンター開設以来、手術を始め様々な疾患の治療を行ってきた。脊髄脊椎疾患全般を診療するが、頚椎・腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などで悩む患者の相談が特に多い。
 「脳神経外科医は、脳の手術を行うことを前提としたトレーニングを積んでいます。直径1ミリの血管を縫合するような繊細な技術を修得し、かつ神経学の知識に基づいた検査の選択、診断ができます」と山本医師は言う。脊髄脊椎の手術で欠かせない顕微鏡、内視鏡の取り扱い経験も豊富だ。
 腰椎椎間板摘出術などは、局所麻酔で内視鏡のみで完結させること(全内視鏡下手術)が可能であり、顕微鏡・極細の内視鏡を駆使し、身体的負担を軽減させる小さな傷口や早期社会復帰を可能にする「低侵襲治療」にも力を注ぐ。
患者の背景を考慮し、
一人ひとりの復帰を病院全体でサポート
豊富な経験と確かな技術力で
低侵襲手術を実現

最新医療機器を完備したハイブリット手術室で
より確実な、より安全な手術を目指す
 手術後は翌日からリハビリを開始する。回復期リハビリテーションセンターを有しており、理学療法士、作業療法士、言語療法士ら全スタッフが、急性期治療の内容を把握し、切れ目なく引き継ぎ、自宅や社会へ戻って安心して生活が遅れるように適切なサポートを行ってる。
 「専門病院として、患者さまには必ず治療に満足し、そして幸せになって頂けるように日夜努力しています」と山本医師は語る。どのような生活、仕事への復帰を希望しているのかを確認し、一人ひとりのニーズに合わせたテーラーメイド治療を提案する。中には、多少の痛みが残っても職場復帰が可能な運動機能を優先したいという要望もある。薬物療法や物理療法で十分な効果が得られないとき、同院のような丁寧なカウンセリング、高度な手術・リハビリ体制が整っている意味は大きい。
 〝適切な治療〟に至っていない患者層は、痛みを我慢している人、年齢のせいだからと諦めている人、受診はしたが専門的な検査・診断を受けていない人だ。「整形外科か脳神経外科か、と迷うよりも脊髄脊椎疾患の専門的治療を行っている医療機関や医師へ相談することが大切です」と山本医師は最後に力強くメッセージを送った。

 
 
 
 
 

※内容は2021年7月28日掲載時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください

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医療機関情報
施設名 大西脳神経外科病院
理事長 大西 英之
TEL 078-938-1238
住所 兵庫県明石市大久保町江井島1661-1
公式Webサイト(別ウインドウ)

 

受付時間
8:30〜11:30
13:30〜16:30

【休診日】土、日、祝、年末年始
※救急の場合は 24時間365日対応いたします。(要連絡)