おおしま・ゆうすけ
医学博士。1992年大阪大学医学部卒業後、大阪大学医学部眼科学教室入局。99年大阪大学大学院医学系研究科(博士課程)。京都大学再生医科学研究所(国内留学)。大阪大学大学院医学系研究科眼科学教室講師・医局長および医療法人社団済安堂西葛西井上眼科病院副院長を歴任して、2014年より眼科手術の専門施設「おおしま眼科クリニック」を開設。日本眼科学会認定眼科専門医。日本眼科手術学会理事。中国南開大学医学院客員教授、京都府立医科大学眼科学教室客員講師、ICL国際認定インストラクター
従来、入院を余儀なくされてきた網膜硝子体手術だが、医療技術の進歩により、全国でも数少ない一部の医療機関では日帰りで手術が行われている。そこで最新の低侵襲手術として注目される、硝子体手術27ゲージ(0・4)無縫合小切開手術システムの開発者としても知られ、世界的に活躍する大島佑介理事長に話を伺った。
幅広い眼科医療に対応
高度な眼科日帰り手術を行うプロ集団


 医療法人聖佑会は、大阪の北摂地区と八尾市および松原市を中心に展開している日帰り手術専門の医療グループだ。「最新の眼科医療を身近な地域に広めたい」という大島理事長の熱い思いから、2014年、高槻市に「おおしま眼科クリニック」を開院以来、2016年、同市に「おおしま眼科宮田町クリニック」を開院後、2018年、八尾市に「おおしま眼科池本クリニック」を開院。そして発足より7年を迎えた今年7月、南河内地域の玄関口にあたり大阪の物流拠点でもある松原市の駅前に、グループ最大規模の「おおしま眼科松原クリニック」を開設した。
 当グループは高齢の方に多い白内障手術や網膜硝子体手術、眼瞼形成術、学童期から治療可能なオルソケラトロジー、さらには、最新の近視矯正手術として注目されるICL手術(眼内コンタクトレンズ)など幅広く対応している。特に他施設からの手術目的で紹介される難治性や緊急性の高い疾患はすべて、世界的に活躍する眼科手術のスペシャリストである大島理事長が自ら執刀している。「私たちは眼科手術のプロ集団です。患者さまを単に見えるようにするのではなく、如何に良く見えるかという〝見える質〟を極めることを重視しています。常に眼科医療の最新の知見や技術を積極的に取り入れ、質の高い眼科医療の提供を目指しています」と大島理事長は語る。
 現在、日本眼科学会認定眼科専門医7名、視能訓練士12名、手術に精通した看護師8名と、経験豊富な各専門分野のエキスパートが在籍し、診療・検査・手術看護に従事している。手術時には専属の麻酔科医が立会い、点眼麻酔や前房内麻酔などの体に負担が少ない局所麻酔を行っているという。更には、手術時の不安や緊張の軽減を図り、患者の希望により鎮静効果の高い笑気麻酔の導入など、手術の安全性と患者の緊張緩和への様々な対策を講じている。「より専門性の高い治療を行うには、患者さまやご家族の病気や治療に対する理解を深めることがとても大切です。そのためにチームが一丸となって、患者さまに寄り添った取組みを積極的に行っています」と大島理事長は語る。
質の高い医療を提供し地域に根差した
中核的医療グループへと発展
院内には国際学会での受賞トロフィーや賞状が数多く掲げられている。「Best Doctors in Japan 2014-2015,2016-2017,2018-2019,2020-2021」にも4期連続で選出

ベトナムのフエで行われた海外眼科医師指導。プログラムにて手術指導(2016)
 大島理事長は、これまで大阪大学医学部附属病院や大阪府下の基幹病院を中心に長きにわたり患者の手術治療に専心しながら、国内外での講演や手術デモンストレーションのみならず、後進の指導にも献身的に取り組んできた。クリニックを開設後も更に持ち前のリーダーシップを発揮して、近隣の医療機関との連携強化を図り、地域に密着した中核的な役割を担う医療グループへと発展させた。2014年2月開院以来、2021年12月までの約8年間で2万例を超える手術を行ってきたが、その半数近くは他院からの紹介だ。とりわけ、高い技術力を要する網膜剥離の日帰り硝子体手術については、実にその約9割が病院を含む他の医療機関からの紹介患者だ。緊急対応体制の構築と専門施設として良好な治療成績が他施設からの信頼と高い紹介率に繋がっている。「これからも地域の先生方と密な連携を図りながら、視力回復の『質』を極める眼科手術を実践していきたいと考えています。また、診断と治療の迅速性と確実性をモットーにスタッフが一丸となって努力してきた結果が、地域の患者さまと先生方に『手術のクオリティー』に対する高い信頼を得られたことと大変嬉しく思っています」
最新の近視矯正「ICL手術」
インストラクターとして指導的役割を担う
フィレンツェで開催された網膜硝子体学会(FLORetina)にて行われた手術ライブ後の記念撮影(2019)

 近年、レーシックに代わる新しい近視矯正手術として注目されるICL手術(眼内コンタクトレンズ)も積極的に行っている。「高度な近視でレーシックができない場合や結膜アレルギーなど従来のコンタクトレンズができない場合でも治療可能です。術後翌日から裸眼視力が改善されるため、日常生活への支障が少なく、速やかに社会復帰できるのも大きな利点の一つです」と大島理事長は語る。現在、ICL手術における一定基準をクリアした医師達の中でも数少ない、指導的立場である「インストラクター」としても活躍する大島理事長の執刀を希望する患者が大阪に限らず近畿一円より来院している。これまで300例を超えるICL連続症例の90%以上が裸眼1・2、全例で1・0以上の良好な裸眼視力を獲得している。また、強度近視のみならず、円錐角膜を含む強度乱視の治療にも有効性を示している。
注目の無縫合小切開手術システム
硝子体の日帰り手術を実現
中国・天津にて開催の網膜硝子体国際学会にて基調講演後の感謝状授与(2017年)
 近年、世界的に実用化されている最新の硝子体手術「27ゲージ(0・4)無縫合小切開手術システム」は大島理事長の開発によるものだ。低侵襲な画期的手術法として注目されており、これまで困難とされてきた硝子体の日帰り手術を実現化した。また全国でも先駆けて、最新3Dデジタル観察システムによる手術を試験導入するなど、世界的に眼科医療をリードする取り組みを実践している。当グループでは、最新医療機器の完備と高い技術スタッフによる高度医療チーム体制を確立することで、黄斑前膜や黄斑円孔のような比較的にシンプルな疾患のみならず、網膜剥離や増殖糖尿病網膜症などの重症疾患にも日帰り手術で対応できる環境を整えている。この高度な医療体制をベースに2014年2月から2021年12月15日現在までに行った621例の網膜剥離初発例の日帰り手術では、初回復位率が97%、最終復位率が100%と全国トップレベルの症例数と治療成績を誇っている。
痛みが少なく感染症リスクも軽減
極小切開の多焦点眼内レンズ手術
ウェブ形式の国際学会講演(コロナ禍時代の新しい講演様式)(2020)

東京にて開催された第26回網膜硝子体講習会にて講演(2019)

インド・アフメダバードにて手術ライブ指導(2016)
 「白内障の日帰り手術では創口幅がわずか約2・2㎜という極小切開無縫合手術を行っております。切開と麻酔の工夫によって出血や痛みがほとんど無く、炎症や感染のリスクも大幅に回避できるので、術後の視力回復がとても早く、殆どの方が手術の翌日から普段通りの日常生活を過ごしています。入院に比べて時間的・経済的な負担がはるかに少ないと言えます」と語る大島理事長は、角膜混濁眼の難治性白内障に対する安全に配慮した術式の開発者としても知られており、一般的な白内障手術は平均4〜5分という短時間で実施できるのが同院の強みだ。また、「近年、眼内レンズの選択肢が広がり、単焦点眼内レンズのみならず、老眼治療にも有効な多焦点眼内レンズや乱視矯正対応の眼内レンズを導入し、複数のレンズの中から、その方のライフスタイルに合ったより良いレンズを選択しています」
 今年1月より、おおしま眼科宮田町クリニックの新院長として庄田医師が就任した。これまで大学病院で様々な難治性の眼炎症疾患の治療に専念し、基幹病院でも臨床の第一線で活躍してきた庄田院長の優れた手腕を活かし、同院では、引き続き大島理事長、前溝口院長が手術全般を担当する活気溢れる治療体制で新たなスタートを切った。「私自身も近視で、日常生活の中で『普通に見える』ことが如何に大切なのかを痛感しています。常に患者さまとご家族の立場に立った医療を心がけ、患者さまの視覚回復と維持に役に立てるよう取り組んでいきます」と庄田院長は意気込みを語る。
女性ならではの細やかな視点で行う
小児の近視および斜視・弱視治療と
眼瞼下垂などの眼形成手術
おおしま眼科池本クリニック
院長 池本 淳子
いけもと・じゅんこ
2001年福井大学医学部卒業後、京都府立医科大学眼科学教室入局。02年京都府立医科大学附属北部医療センター。03年宇治徳洲会病院。04年山形井出眼科病院。05年済生会滋賀県病院医長。09年京都中部総合医療センター医長。13年東近江市立能登川病院主任部長。18年より現職。日本眼科学会認定眼科専門医

おおしま眼科松原クリニック
院長 溝口 晋
みぞぐち・しん
医学博士。2009年高知大学医学部卒業後、和歌山県立医科大学附属病院初期臨床研修。11年和歌山県立医科大学眼科学教室入局。和歌山県立医科大学大学院(博士課程)。12年海南市民病院。13年和歌山県立医科大学眼科学教室学内助教。17年和歌山県立医科大学附属病院紀北分院助教。19年おおしま眼科宮田町クリニック院長、21年7月より現職。日本眼科学会認定眼科専門医
 子供の眼は異常を見極めることが難しく、国内でもクリニックベースで小児眼科の外来を行っているところは数少ない。八尾市のおおしま眼科池本クリニックの池本院長は、これまで複数の大学の基幹病院や眼科専門病院で様々な治療に従事してきた。そして出産や子育ての経験から、小児の斜視・弱視治療や近視抑制治療などライフワークともなっている小児眼科に力を入れている。「赤ちゃんの殆どが遠視で、成長とともに眼球も成長し正視になっていきますが、強い屈折異常が続くと、弱視になる危険性があるため早期発見・早期治療が重要です。子供は自分の症状をなかなかうまく伝えることが出来ません。同じ子をもつ親として、安心できる医療を提供したいと考えています」と語る池本院長は学童期の近視治療にも力を入れている。オルソケラトロジーは近視進行抑制に唯一エビデンスのある治療法であり、就寝時に特殊コンタクトレンズを装用することで、角膜の形状を抑制し裸眼視力の回復を図ることが可能だという。また、池本院長は高齢者の白内障手術や眼瞼下垂など眼形成手術でも、女性ならではの細やかな診療に定評がある。「当院では、炭酸ガスレーザー技術を眼瞼手術に応用しているため出血がほとんどなく、術中・術後とも眼瞼の発赤、腫脹、疼痛を極めて軽度しており傷跡も目立ちません」。斜視手術に関しては成人の場合は局所麻酔による日帰り手術で対応し、幼児の場合は提携眼科専門病院にて一泊入院による全身麻酔の手術を行い、術後は八尾院や松原院で経過フォローを行っている。
コロナ禍でも進化を止めず
世界的な眼科医療発展に尽力
おおしま眼科宮田町クリニック
院長 庄田 裕美
しょうだ・ひろみ
医学博士。2010年金沢医科大学卒業後、大阪医科薬科大学附属病院初期臨床研修。13年同大学眼科学教室入局。大阪医科薬科大学大学院(博士課程)。14年山口大学医学部附属病院・診療助教(国内留学)。17年大阪暁明館病院眼科医員、21年おおしま眼科クリニック医員、21年1月より現職。日本眼科学会認定眼科専門医
 大島理事長の活躍は国内に留まらない。アメリカ、ドイツ、ベルギー、スペイン、シンガポール、オーストラリア、ロシア、中国、さらにはエジプトなど世界を舞台に活躍し、医師同士の評価によって選ばれる「Best Doctors in JAPAN」に4期連続で選出されている。コロナ禍で、渡航できない環境の中、海外からの招聘講演のウェブセミナーや白内障や網膜疾患分野での教育講演や手術ライブによる技術指導なども精力的に行っている。「より良い眼科医療の提供を目指し、常に進化し続けること。今後も眼科医療界全体の発展に尽力していきます」と大島理事長は力強く語った。

 
 
 
 
 
 
 

※内容は2022年1月31日掲載時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください


当医療グループのコロナ感染対策
院内には室内開放および空気清浄機による換気のみならず、オゾンガス発生装置を導入、銀イオンプロコートによる除菌・抗菌、患者およびスタッフ全員のマスク着用、アルコール消毒、来院入室時の検温と問診などを積極的に行っており、コロナ感染防止対策認定クリニックになっております。

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医療機関情報
施設名 おおしま眼科クリニック
TEL 072-676-8900
住所 大阪府高槻市西冠1-12-8 たかつき西冠ビル 2F
公式Webサイト(別ウインドウ)

【休診日】水曜終日、土曜午後、日・祝

 
 

医療機関情報
施設名 おおしま眼科池本クリニック
TEL 072-975-6011
住所 大阪府八尾市桜ヶ丘1-10-2 桜ヶ丘クリニックビル2F
公式Webサイト(別ウインドウ)

【休診日】火曜午後、土曜午後、日・祝

 
 

医療機関情報
施設名 おおしま眼科松原クリニック
TEL 072-690-75404
住所 大阪府松原市上田4-3-19 河内松原クリニックビル 2F
公式Webサイト(別ウインドウ)

【休診日】木曜午後、土曜午後、日・祝

 
 

医療機関情報
施設名 おおしま眼科宮田町クリニック
TEL 072-975-6011
住所 大阪府高槻市宮田町1-29-18 たかつき宮田町ビル 3F
公式Webサイト(別ウインドウ)

【休診日】木曜午後、土曜午後、日・祝