いしい・たかひろ
医学博士。1998年、佐賀医科大学医学部卒業。同年、大阪大学整形外科入局。2011年、Center for Spinal Disorders, Thornton, Colorado, USAへAO Spineフェローとして留学。国立病院機構大阪南医療センターを経て、市立伊丹病院整形外科科部長。16年、大久保病院明石脊椎外科・腰痛センター長
日本整形外科学会認定整形外科専門医
急性期医療を軸に、幅広い医療活動で地域医療に貢献している大久保病院。「明石脊椎外科・腰痛センター」開設以来、脊椎の高度な治療が受けられると遠方からも多くの患者が訪れるという同センターの取り組みについて、石井崇大センター長へ話を伺った。
全症例に脊髄モニタリングを導入
MEや脊椎ナースと連携し手術に臨む
新病棟・来年中頃完成予定。感染症対応の個室を増加させ本格的ICUを開設し急性期医療の更なる充実を図る

 石井センター長率いる同センターでは「より専門的な脊椎医療を提供したい」との熱い思いから、高齢者に多い腰部脊柱管狭窄症など様々な脊椎疾患に幅広く対応し、保存療法をメインに患者の症状や要望に応じてより適した高度な脊椎治療を実現している。特に手術に関しては「安全・確実・低侵襲」をモットーに、最新の医療設備や技術を導入し、全症例に対して国内でも数少ない脊髄モニタリングシステムを活用している。「特に脊椎をスクリューで固定する手術に有用です。電気刺激を送りスクリューが逸脱して神経障害を起こさぬよう、丁寧に確認しながら手術を進めています」と石井センター長は語る。
 また同センターでは、脊椎ナビゲーションシステムの導入や脊椎内視鏡手術にも対応する中、石井センター長が特に力をいれているのが、身体への負担が少ないルーペを使用した低侵襲手術だ。患部を直視下で確認しながら手術が行えるため、より安全で確実な手術が目指せるという。他にも脊椎圧迫骨折に対するBKP(椎体形成術)や、LIF(側方経路椎体間固定術)にも積極的に取り組むなど大学病院並みの治療を提供している。
 そして高度な脊椎手術をより強固にサポートするのが、専属メディカルチームの存在だ。「当センターの脊椎手術には必ずME(メディカルエンジニア)が付き、モニタリングやナビゲーションを管理・操作しています。さらに脊椎手術専門のナースが正確かつ迅速に対応してくれるため、短時間で低侵襲の手術が実現できています」
高度な治療から専門的リハビリまで
ワンストップで対応可能に 
理学療法士36名、作業療法士7名、言語聴覚士4名、アスレティックトレーナー1名が症状に合わせて細やかなリハビリを実施
 同センターのもう1つの大きな特徴が「オールインワン脊椎治療」だ。「当院ではリハビリテーション科や麻酔科(ペインクリニック)等と連携しながら、検査・診断・治療・手術・リハビリまで行っています。急性期病棟だけではなくリハビリが出来る病棟を完備しているため、術後転院することなくトータルに診る体制を整えています」
 患者や家族にとって手術を受けた病院でそのままリハビリに入れることは、深い安心感につながっている。特に、患者との信頼関係を重視しているという石井センター長は「より適切な治療方針を打ち出すため症状を深く理解できるよう、患者さまのお話をしっかり伺っています。つらい痛みを我慢せず、まずはご相談ください」と優しい笑顔で語ってくれた。

 
 
 

※内容は2022年4月26日掲載時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください

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医療機関情報
施設名 大久保病院
代表TEL 078-935-2563
住所 兵庫県明石市大久保町大窪2095-1
予約TEL 明石脊椎外科・腰痛センター
078-935-2940(月〜土 9:00〜13:00)
公式Webサイト(別ウインドウ)

 

明石脊椎外科・腰痛センター 診療時間
9:00〜12:00
17:00〜19:00