おおにし・ひろゆき
医学博士。大阪医科大学臨床教育准教授。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医、日本脳神経血管内治療学会認定脳血管内治療専門医。日本脳神経外科学会評議員、近畿脳神経血管内治療学会世話人
脳腫瘍や脳卒中、頭部外傷や脊椎・脊髄損傷、アルツハイマー病、脳血管性認知症などの脳神経外科治療において第一線を行く大西脳神経外科病院。2000年の開院以来、高度な専門力で地域を支える。開頭せずに治療できる「脳動脈瘤コイル塞栓術」について、大西宏之副院長にお話を伺った。
低侵襲で早期回復が可能な
脳血管内手術を積極的に実施
専門的治療で行うチーム医療
熟練した脳のスペシャリストが行う
 大西脳神経外科病院は、脳神経外科を専門とする単科病院であり、脳卒中の急性期治療で地域の絶大な信頼を誇る。最新の設備と技術に支えられ、脳神経外科のスペシャリストが治療に当たっている。
 脳神経外科治療は、治療器具や技術の進歩に伴って、切らずに治す脳血管内手術が可能になってきた。脳卒中の症状の一つでもあるくも膜下出血を引き起こす脳動脈瘤は、マイクロカテーテルを足の付け根の大腿動脈から挿入する「脳動脈瘤コイル塞栓術」で、頭部を切開することなく治療ができる。
 「どの術式を採用するかは患部や患者さまの状態に応じて選択しますが、開頭手術とコイル塞栓術の両方が可能な場合は積極的にコイル塞栓術を行うようにしています。侵襲が少なく術後の回復も早いので、患者さまもほぼコイル塞栓術を希望されます」と大西副院長は語る。
 動脈瘤の形状によっては(瘤のくびれが広いもの)、コイル塞栓術で対応できないことがあったが、2019年に新たに導入した「フローダイバーターステント治療」によってそのような瘤の治療も可能になった。
設備と専門スタッフを集約した
脳卒中センターでより高度な医療を
患者に身体負担をかけない
高度な脳血管内治療を実施
 同院ではより高度な専門治療を提供するため、脳卒中センターを設置して365日24時間対応できる体制をとっており、2022年の総手術件数は823件※を数える。「脳卒中診療については、学会が主体となってセンター化の構想を進めています。高度専門治療に特化し、設備や人的資本を集約した施設を地域に置くことにより、各地域の患者さまに対し迅速でスムーズな治療の提供を可能にしています。この地域では当院が中心となって脳卒中医療を展開しています」と、脳卒中センター長でもある大西副院長はセンターの重要性を語る。
 将来的に予防も含め急性期、回復期、維持期とトータルな医療を提供できる体制が必要だという。トータルなケアでも第一線を目指す「脳卒中治療は医者一人ではなく、放射線技師や看護師や薬剤師など、コメディカルが一体となって行うものです。時間との戦いですから、コメディカルが強く結びついてチームワークを発揮できるのは、単科病院ならではの強みだと言えます」と大西副院長は最後にチーム医療の重要性について語ってくれた。

 
 
 
 
 

※内容は2023年1月31日掲載時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください

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医療機関情報
施設名 大西脳神経外科病院
TEL 078-938-1238
住所 兵庫県明石市大久保町江井島 1661-1
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診療時間
8:30〜11:30
15:00〜18:00


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