ふくにし・しげお(写真右)
1988年兵庫医科大学卒業、同整形外科入局。モントリオールシュライナーズ病院留学、兵庫医科大学整形外科学講座准教授などを経て、2019年より現職。日本整形外科学会認定整形外科専門医、日本リウマチ学会認定リウマチ専門医


もろおか・たかとし(写真左)
2004年兵庫医科大学卒業、同整形外科入局。明和病院、小野市民病院、兵庫医科大学救命救急センター、兵庫医科大学整形外科学講座助教などを経て、2020年より現職。
日本整形外科学会認定整形外科専門医、日本リウマチ学会認定リウマチ専門医、ガンバ大阪チーフチームドクター(現在)、U24サッカー日本代表チームドクター(2021年まで)

1907年に阪神間で初の総合病院として設立された西宮回生病院。2016年に整形外科・リハビリテーションを中心とした病院として生まれ変わり、従来からの急性期・回復期治療に加え一貫してトータルに対応できる質の高い医療体制を整えた。その中心的役割を担う股関節治療の福西成男院長と膝関節治療の諸岡孝俊整形外科部長に話を伺った。
115年の長きにわたり地域医療へ貢献
地域に根差した質の高い医療を提供
高度な医療技術と最新医療機器で理想的な人工関節置換術を目指す
 1907年に、兵庫県南東部の阪神地域に開院し、長年に渡り急性期・回復期の治療で地域医療に貢献してきた西宮回生病院。2016年に病院を建て替え、整形外科とリハビリテーションの専門的治療を提供する診療体制へと一新させた。その中心となり、手腕を振るっているのが股関節治療を行う福西成男院長と、膝関節治療を行う諸岡孝俊整形外科部長だ。股関節、膝関節、スポーツ整形、上肢・肩関節など幅広く、質の高い医療を提供しており、大阪市や神戸市など近隣地域からも患者が多く訪れるという。
早期社会復帰を目指した
身体へ負担の少ない治療を実施
 同院では人工股関節置換術において、股関節機能を支える筋肉を出来るだけ切らないよう、筋肉と筋肉の隙間からアプローチするMIS(最小侵襲手術)を行うなど早期社会復帰を可能にしている。また、高精度な医療設備を完備し高度な整形外科治療を提供しているという。「CT画像をもとに手術計画を立て、手術を支援するナビゲーションシステムを活用しています。理想的な人工関節の高さ・深さ・角度をシミュレーションし、さらに術中には実際の関節の動きを解析し、微妙な動態を調整することができます」と福西院長は語る。
 また人工膝関節置換術においても、一般的に行われている全人工膝関節置換術(TKA)に加え、関節を部分的に置換する単顆人工膝関節置換術(UKA)など、症状に応じてより適切な手術を行っているという。「UKAの方が骨の切除量が少なく、前十字靱帯を温存でき、膝関節の感覚が残りやすくなります。そのため、関節のすり減りが内側・外側どちらかのみで、高度な変形がないという条件を満たせば、積極的にUKAを行っています」と諸岡医師は語る。
 更に同院では、中規模病院では珍しい施設内骨バンク(ボーンバンク)を設置している。初回の置換術で欠損した骨を、同種骨で補いながらの再置換術が可能となるため、難症例であっても再置換手術に対応可能となる。
ニーズに合わせたリハビリプラン
スポーツへの復帰もサポート
 同院では早期退院を望む方や、入院しながら充分なリハビリに専念したい方などニーズに合わせて、手術から退院まで2週間~2カ月など期間が調整できる。「独自の鎮痛方法を行い痛みを軽減させ、積極的にリハビリに取り組めるようにしています。効果的なリハビリにより、ゴルフやテニス、登山やマラソンを完走したというケースもあります」と福西院長は微笑む。
 更に同院では、2023年4月に建設中のリハビリ病棟が完成予定だ。「将来的には、競技ごとに適したトレーニングができる環境を整え、トップアスリートとしての競技復帰も支援していきたいと考えています」と諸岡医師は展望を語る。
 また、切らずに治す再生医療のPRP─FD療法にも対応するなど、ガンバ大阪のチームドクターとして、スポーツ障害に対する体外衝撃波治療にも力を入れている。「麻酔科医やリハビリの専門スタッフなども含めチームで対応しています。関節の痛みを我慢せず、まずはご相談ください」と福西院長は最後に優しく語ってくれた。

 
 
 
 
 

※内容は2023年1月31日掲載時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください

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医療機関情報
施設名 西宮回生病院
TEL 0798-33-0601
住所 兵庫県西宮市大浜町1-4
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診察時間(整形外科)
9:00~12:00
13:30~17:00

【休診日】日、祝、年末年始