とき・あつし
1992年、東京医科歯科大学付属病院第二内科。1993年、東京都立府中病院(現 多摩総合医療センター)内科。1994〜1999年、同院呼吸器科。1999〜2022年、多摩南部地域病院内科(呼吸器)。2010〜2022年、東京クリニック腫瘍内科。2011〜2013年、奈良県立医科大学生物学教室、放射線治療科。2023年より現職。日本ハイパーサーミア学会代議員
2023年2月、府中駅徒歩2分の好立地にハイパーサーミア(温熱療法)と化学療法を行う腫瘍内科専門クリニックとして開院した東京府中ときクリニック。20年以上にわたる豊富な経験をもとに、常にがん患者に寄り添い、体に負担の少ない治療を目指す土岐敦院長に、その治療の特長や効果について詳しく話を伺った。
加温による様々な作用で
がん治療の効果を高める
症状や治療法など分かりやすく丁寧に説明を行っている

清潔で広々とした空間に高精度なハイパーサーミアを完備
 がん細胞は正常細胞より熱に弱く、42・5℃以上になると優位に死滅する。がん細胞のこの性質を利用して、電磁波で患部の温度を上げてがん細胞を攻撃するために開発されたハイパーサーミア。さらに加温による生体の変化が治療に有効であることが分かり、ハイパーサーミアによるがん治療が再評価されつつある。
 「体内の温度が1度でも上がると、動脈や静脈の動き、酵素の働き、熱耐性タンパクの放出、免疫細胞の活性化、抗ストレスホルモンの放出など、生体に様々な変化が起こります。その変化が抗がん剤や放射線治療の効果を高めることが期待できます」と土岐院長は語る。ハイパーサーミアによるがん治療は、白血病や悪性脳腫瘍を除くほぼ全てのがんにおいて原則保険適用となるが、痛みなどの緩和治療として用いることができるのも注目すべき点の一つだ。同院では、より深部から体を温めることができる8MHzの電磁波による高精度な加温装置を導入し、他のがん治療と組み合わせることで、より効果的な治療を目指している。
日常生活を損なわない
より体に優しいがん治療の提供
院内で温熱療法だけでなく化学療法も受けることができる
 ハイパーサーミアの副作用は、加温中・加温後の痛みや疲労感、加温部に発赤を生じることはあるが重篤なものは極めて少ない。気持ち良く眠ってしまう患者もいるという。治療は1回あたり30分が目安となり、抗がん剤治療、放射線治療、免疫療法の当日やその前後に行われる。
 「ハイパーサーミアが抗がん剤の増感効果を有することから、抗がん剤の量を減らすことができます。それぞれの患者様の病状や体調に応じて、より適した治療を組んでいきます」と語る土岐院長は、20年以上にわたる豊富な経験から、出来る限り身体に負担が少ない治療を目指している。同院では、他の医療機関の治療とハイパーサーミアを併用するほかに、院内での抗がん剤治療も行っている。
 これまで数多くの患者に寄り添い続け、治療の辛さを知る土岐院長だからこそ、ハイパーサーミアに懸ける想いは強い。
 「抗がん剤治療が辛い方、他に治療法がないと言われた方もご相談ください。完全予約制です。今できる治療方法など丁寧にご説明いたします」と優しい笑顔で語った。

 
 
 

※内容は2023年12月18日掲載時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください

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医療機関情報
施設名 東京府中ときクリニック
TEL 042-335-5588
住所 東京都府中市宮町1-9-1 2F
公式Webサイト

 

診療時間
9:30〜13:00
14:00〜18:00