まつした・こうじ
2004年、宮崎大学医学部卒業。同年横須賀市立うわまち病院。06年、西吾妻福祉病院。08年、Oregon Health & Science University 短期留学。同年、東京北医療センター。10年、自治医科大学附属さいたま医療センター助教。13年、練馬光が丘病院。15年、イムス三芳総合病院 腹腔鏡ヘルニアセンター長。17年、東京外科クリニック 特任院長(兼務)。18年、板橋中央総合病院 鼠径ヘルニア統括医師を経て、22年より現職。
日本内視鏡外科学会評議員、日本ヘルニア学会評議員、
日本外科学会認定外科専門医、
日本消化器外科学会認定消化器外科専門医
大宮駅から徒歩3分にある、鼠径ヘルニアの日帰り手術を専門とする『埼玉外科クリニック』。同院は日帰りで腹腔鏡手術を行うことで、数多くの支持を集めている。進歩しつつある日帰り手術の現状について、松下公治院長に語っていただいた。
男性の3人に1人が
鼠径ヘルニアになり手術が必要
松下院長が手術を執刀し、理想の日帰り手術を追究
 大腸や小腸などの腹部臓器は、腹膜、筋膜(筋肉)、皮下脂肪、皮膚からなる腹壁に囲まれている。鼠径ヘルニアとは鼠径部(足の付け根)の腹壁に穴があき、そこから腸管などの臓器の一部がぽっこり出てしまう疾患だ。男性の3人に1人、女性の30人に1人が発症するといわれている。原因は様々だが、成人では加齢などの影響により、腹壁が部分的に弱くなることで発症することが多い。
 「発症しても、初期の段階では鼠径部の膨らみが気になる程度で、痛みがないことも多いです。しかし自然治癒することはなく、放置して症状が進行すると、男性では腸管が陰嚢にまで飛び出してしまうことや、深刻なケースでは腸管が腹腔内に戻らなくなり、嵌頓(かんとん)や腸閉塞、腸管穿孔、腹膜炎などを引き起こすことがあります」と警鐘を鳴らすのは、腹腔鏡による鼠径ヘルニアの日帰り手術を専門とする『埼玉外科クリニック』の松下院長だ。
専門医による高度な腹腔鏡手術を
日帰りで受けられる
プライベート空間で一期一会のおもてなし
 鼠径ヘルニアの手術は、腹腔鏡手術と鼠径部を切開する方法がある。病院では5日程度の入院が必要だが、同院では約4時間で退院し帰ることができる。手術の所要時間は約1時間で、手術後は麻酔が覚めて回復するまで2時間程度個室で経過をみる。帰宅後はその日のうちに飲食やシャワーを浴びることも可能だ。
 同院では身体への負担に配慮し、低侵襲な腹腔鏡手術を行っている。傷を5㎜程度に小さくすることで、術後の痛みが少ないのも特徴だ。
 「術前診察と手術当日、術後診察の3回の受診で、ほとんど完結します。電話連絡を併用し、密に連絡をとることで、来院の負担を軽減しています。縫合糸は溶ける糸を使用するため、抜糸も不要です」と、松下院長は日帰り手術の特徴を語る。
 開院から1年半が経過し、同院の鼠径ヘルニアに対する日帰り手術の認知度が高まったこともあり、特に、中高年の多忙な男性患者が増えているという。
腹腔鏡手術が日帰りで受けられることを
多くの人に伝えていきたい
 同院では、鼠径ヘルニアの日帰り手術に特化した診療を行っていることから、様々な患者が訪れる。鼠径ヘルニアは嵌頓さえしなければ、すぐに命に関わる疾患ではない。そのため、患者の中には10年以上も放置していたケースもあるという。
 「日本ではまだまだ入院して手術することも多い疾患ですが、日帰り手術が普通に行われている国もあります。日帰り手術の良さを、より多くの人に伝えていきたいですね」と、松下院長は今後の抱負を笑顔で語ってくれた。

 
 
 

※内容は2024年6月24日掲載時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください

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医療機関情報
施設名 埼玉外科クリニック
TEL 048-650-2555
住所 埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-268エイコービル3階
公式Webサイト

 

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