かとう・じゅんいち ※写真左
医学博士。1985年、富山医科薬科大学(富山大学医学部)卒業。同年、神戸大学医学部附属病院内科入局。兵庫県立リハビリテーション中央病院副院長兼内科部長を経て、2008年、兵庫県立リハビリテーション西播磨病院副院長。17年から現職。日本臨床運動療法学会幹事


かしばやし・てつお ※写真中
医学博士。2002年、愛媛大学医学部卒業。10年、愛媛大学医学部大学院修了。同年、兵庫県立リハビリテーション西播磨病院勤務。15年から現職


なかた・ようこ ※写真右
認知症看護認定看護師

西播磨における地域医療連携の拠点病院として
認知症の早期診断から治療までを一貫して行う
チーム医療を徹底しオーダーメイドケアを目指す
チーム医療で認知症の人や家族をサポート
 「当院は、リハビリテーションに特化した病院として先端的な医療を患者さんにマンツーマンで提供しています。認知症については、西播磨における地域医療連携の中心であり、拠点病院として認知症の早期診断から治療までを一貫して行っています」と兵庫県立リハビリテーション西播磨病院の加藤順一院長は話す。
 同院の兵庫県西播磨認知症疾患医療センターについて、樫林哲雄センター長は、「精神科医や神経内科医を中心に認知症看護認定看護師、理学療法士、作業療法士、保健師、社会福祉士などによるチーム医療を徹底しています」と特徴を述べる。
 はじめて認知症や軽度認知障害の診断を受けた介護者家族には、専門医と認知症看護認定看護師、社会福祉士が参加した家族勉強会を3カ月に1度のペースで開催するなどフォロー体制も充実している。
 「介護者家族全員が話せるよう人数は10人程度とさせていただいています。家族会では、ベテランの介護者家族の方にも参加していただき、みなさんの思いを吐き出してもらうように心がけています。認知症の場合、正しい知識を持ってもらうことが大事です。認知症ケアでは、Aさんに有効なら、Bさんにも有効かというと、そうでもないので、その方の生活歴や家族歴をみて、その方に合ったオーダーメイドケアを目指しています」と認知症看護認定看護師である中田葉子看護師長は、認知症の本人や家族と寄り添うケアを大切にしているという。
「患者様とともに」を合言葉に先進的なサポート体制を確立
 診断を受けた人は、そのままかかりつけ医に診断結果を伝えて終了ではなく、希望に応じて半年から1年ごとに1回の評価を行う。「定期的に検査と診察を行い、長期的に見守っていく体制で臨んでいます。地域のドクターとの連携や指導にも力を入れており、かかりつけ医の対応力向上研修や認知症サポート医フォローアップ研修などで積極的に認知症の啓発や教育を行っています」と樫林センター長。
 同院では、2017年4月からSPECT検査を導入した。血流の低下に伴う脳の機能の低下などを画像化できる最新検査で、認知症の高精度な鑑別診断を実現している。
 「『医は仁術、リハ医学は科学』をモットーに『患者様とともに』を合言葉に日々仕事を行っています。兵庫県の中では、熱心に認知症医療に取り組み、先進的なサポート体制を確立した病院であると自負しています」と加藤院長は強調した。

※サンデー毎日 2017年5月30日 掲載

 

(PR)
医療機関情報
施設名 兵庫県立西播磨総合リハビリテーションセンター
兵庫県立リハビリテーション西播磨病院
フリガナ ヒョウゴケンリツニシハリマソウゴウリハビリテーションセンター
ヒョウゴケンリツリハビリテーションニシハリマビョウイン
診療科目 神経内科、内科、循環器内科、整形外科、リハビリテーション科、精神科、リウマチ科、泌尿器科、歯科、眼科 ※歯科・眼科は入院患者用
TEL 0791-58-1050
住所 兵庫県たつの市新宮町光都1-7-1
病床数 100床(回復期病棟50床、障害者病棟50床)
ホームページはこちらから(別ウインドウが開きます)

 

診療時間(予約制を採用)
8:45〜11:30