いくの・やすし
1990年、大阪大学医学部卒業。92年、国立大阪病院(現・国立病院機構大阪医療センター)。97年、大阪大学医学部眼科助手、米国Harvard大学Schepens 眼研究所留学。2000年、大阪大学医学部眼科助手復職。02年、同学内講師。07年、同講師。14年、金沢大学医学部眼科非常勤講師(兼任)。15年、いくの眼科開設、大阪大学招へい教授(兼任)、金沢大学臨床教授(兼任)。日本眼科学会認定眼科専門医。日本強度近視学会副理事長、国際病的近視学会(iPM)理事、脈絡膜画像診断研究会代表世話人、近視緑内障研究会世話人、Retina Glaucoma Club(RGC)世話人
網膜硝子体・白内障などの日帰り手術と近視診療を2本柱に
高度な治療技術と豊富な経験で数多くの患者さんの目を救う
大阪大学で25年間にわたり網膜硝子体疾患の治療に専念
手術前、看護師が患者さんや家族に、手術後における抗生剤や目薬の使用、日常生活の注意点などについて丁寧に説明する
 眼科医療の中でも、糖尿病網膜症、網膜剥離(はくり)、黄斑円孔(おうはんえんこう)、加齢黄斑変性などの網膜硝子体(しょうしたい)疾患は、難易度の高い治療として知られている。しかも、それを日帰りで手術するとなればなおさらである。
 失明の原因となる網膜の病気は、診断や治療の選択が難しいとされ、だからこそ高度な治療技術や熟練度が求められる。いくの眼科の生野恭司院長は、網膜硝子体疾患の日帰り手術を行える全国でも限られたエキスパートドクターの一人だ。
 「私自身、大阪大学で25年間、網膜硝子体疾患の治療に専念してきました。最も得意とするのは、網膜剥離や黄斑(おうはん)前膜、黄斑円孔、糖尿病網膜症など手術を必要とする疾患で、4分の1世紀にわたるこれまでの経験から、高い技術と豊富な経験さえあれば、どんな患者さんでも全く問題なく日帰り手術が可能であることがわかりました」と生野院長は語る。
 これまで阪大病院や国立大阪病院において数多くの症例の手術を行い、一般的な疾病はもちろん、難易度の高い網膜硝子体手術まで、さまざまな患者さんの治療に携わってきた。また、網膜硝子体疾患の治療のプロフェッショナルとして、数多くの病院やクリニックに招へいされ、手術執刀を行っている。
 「阪大病院では、専門性の高い網膜外来も担当してきました。加齢黄斑変性、中心性漿液性脈絡網膜症など注射やレーザーを行う疾患の治療経験も豊富です」と生野院長は言葉を重ねる。
多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術の先進医療施設
眼内レンズを迅速に挿入。白内障の安全な手術を数多く手がける
 生野院長は、網膜硝子体疾患だけでなく、白内障や近視など最先端医療に取り組んできた。
 白内障手術では、難治例を含めた水晶体再建術や眼内レンズ2次挿入術、眼内レンズ縫着術をはじめ、白内障と硝子体の同時手術なども手がける。
 同院は、2017年1月より厚労省が定める先進医療「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」の施設基準を満たしたとして掲載された。これにより多焦点眼内レンズを用いた白内障手術でも、術前術後の診察・検査・薬代が保険適用となり、従来に比べて患者さんの経済的負担を軽減することが可能になる。先進医療を行うためには最低1年間の実績と一定数以上の症例数をこなさなければならないため、通常は2〜3年を要したりするが、同院では1年半という短期間で実現した。
 「多焦点眼内レンズでは、老眼の矯正も可能になっています。ただ、白内障のすべてについて多焦点眼内レンズが適応になるのではなく、他の病気などを詳しく診ながら厳しい目で選択して入れていただくようにしています」
開発に携わっている最先端機器で総合的な高度診断を実現
大学病院と同等の検査機器を用意。広角撮影用を含めた3台の眼底カメラをはじめ光干渉断層計も4台導入している
 このため、眼科疾患の的確な診断が重要になるが、同院では最先端機器を取りそろえて検査にあたっている。生野院長が開発にも携わった高侵達のスエプトソース方式を採用した光干渉断層計や光干渉断層計血流診断装置など、通常の光干渉断層計より一歩進んだ画像機器を用いて総合的な高度診断を可能にしている。
近視診療の世界的権威として世界各国で講演活動を行う
上海や台湾などで教育講演や招待講演を行うなど、近視診療の世界的権威として海外での講演活動を積極的に行っている
 日帰り手術とともに、診療の2本柱の1つとなっているのが近視診療である。強度近視の手術・治療は困難とされているが、生野院長は阪大病院で15年間、強度近視外来を統率してきた経験と実績がある。近視診療の数少ないプロフェッショナルの一人で、世界的権威として知られており、欧米や東南アジアを中心に世界各国に招待され、講演活動なども行っている。「光干渉断層計など、最新の画像診断を用いた強度近視診断については、もとより定評のあるところですが、当院での高度検査機器はそれにとどまりません。特に近視については、阪大病院の時代から臨床研究に取り組んでおり、軸性近視の予防及び治療剤の特許も取得しています」(出願番号:特開2011─144111)
オルソケラトロジーで近視進行抑制治療に取り組む
明室検査室。高精度な総合診断には最先端機器が欠かせない
 近視診療では、予防医療にも力を入れている。特に近年増加傾向にある小児近視に関して、低濃度アトロピン点眼やオルソケラトロジーなどの近視進行抑制治療に積極的に取り組み、視力不良の主な原因である強度近視への進行予防に努めている。
 「オルソケラトロジーは、近視の方の視力を手術せずに矯正する、最新の治療法です。特殊なコンタクトレンズを夜眠る前につけることで、日中一定期間、視力を矯正します。日中裸眼で生活できるため、毎日を快適に、アクティブに過ごすことが可能です。手術ではないので、コンタクトをつけるのをやめれば、もとの状態に戻ります」と生野院長はオルソケラトロジーの利点を述べる。
2015年7月開院から2年間で1960件の日帰り手術を行う
安心と快適な手術の提供を常に心がけ、難易度の高い網膜硝子体手術や白内障手術も日帰りで行う
 いくの眼科は、阪急十三駅東口から徒歩30秒という好立地条件にある。西日本最大のターミナルである梅田から一駅で、大阪だけでなく、京都や神戸方面からの患者さんも来院しやすいという通院環境を整えている。
 同院は、2015年7月の開院から2017年6月の2年間で、水晶体再建術1393件、硝子体切除術445件、網膜復位術14件、その他手術20件、2016年4月から開始した眼瞼(がんけん)・涙道手術88件の計1960件の日帰り手術を行った。
 「網膜硝子体手術や白内障手術、近視治療など、幅広い眼科医療サービスを提供しています。目のどんな病気でも、どんな悩みでも、あきらめずに気軽にご相談ください」と生野院長は総合眼科医療のプロフェッショナルとしての自信をのぞかせた。

 

※多焦点眼内レンズを用いた手術は先進医療に認定されており、保険診療の治療と併用でき、手術費は片眼40万円。オルソケラトロジーは自由診療で15万円

 

※内容は2017年9月30日時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください

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医療機関情報
施設名 いくの眼科
フリガナ イクノガンカ
TEL 06-6309-4930
住所 大阪府大阪市淀川区十三東2-9-10 十三駅前医療ビル3F
ホームページはこちらから(別ウインドウが開きます)

 

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