「良医の視点」を皆さまの熱いご要望によりweb公開決定!(2017.4月〜現在まで・公開中)週刊新潮にて掲載

ふるや・ようすけ
2002年群馬大学医学部卒業、同年より泌尿器科学を専攻。08年~群馬大学大学院で前立腺癌の研究に従事。10年~群馬大学医学部附属病院泌尿器科助教、14年同科医会長。18年より現職。日本泌尿器科学会認定泌尿器科専門医、医学博士
早期がんに対して患者の負担が少ない
腹腔鏡手術を積極的に導入
チーム医療で取り組む泌尿器科のエキスパート
 古谷洋介腹腔鏡部長は、大学病院勤務時代から低侵襲で患者負担の少ない手術に積極的に取り組み、高い実績を挙げている。
 「前立腺や腎臓、尿管のがんの中で、早期で周囲に浸潤がない症例について、当院では出血量が少なく術後5〜7日で退院が可能な腹腔鏡手術を積極的に行っています。また3D映像の内視鏡を導入して病気の細部まで目視を行うことが可能で、さらに繊細な手術手技を実現させています」と古谷腹腔鏡部長。
 膀胱がんに対して行われる「経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR─BT)」は、尿道から内視鏡を入れて膀胱腫瘍を切除する手術だが、同院では手術時に光線力学診断という新しい技術を用いている。これは5─アミノレブリン酸を内服した患者に内視鏡で特殊な波長の光を当てると腫瘍部分が発光する原理を利用し、腫瘍を取り残しなく切除することを可能にしたもので、入院期間は4〜5日と通常のTUR─BTと変わらないが、より膀胱がんの再発を抑える効果が報告されているという。
前立腺肥大の手術で、
術後わずか3~5日での退院を可能にした「HoLEP」
安全に高度な手術がおこなえる最新設備を完備
 50歳以上の男性の5人に1人が該当するとも言われる前立腺肥大症に対しては、同院では「ホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)」を導入している。
 「HoLEPは尿道から内視鏡を入れてホルミウムレーザーを照射し、肥大した前立腺の内側だけをくり抜き、細切した上で体外に摘出する手術です。肥大した部分の取り残しが少なく、出血量も少なく、再発の危険が少ない点が大きな特徴です。さらに2日後には尿道カテーテルを抜くことができるので、術後3〜5日で退院することも可能です」と、古谷腹腔鏡部長はそのメリットを強調する。
結石手術で県内有数の
手術件数を誇る
 同院では結石治療においても、衝撃波を用いて結石を破砕して体外に自然に排出しやすくする「体外衝撃波結石破砕術(ESWL)」や、尿道から内視鏡を結石の部位まで挿入し、レーザーを用いて直接破砕して回収する「経尿道的尿管砕石術(TUL)」、腎臓にある大きな結石に対し、内視鏡で観察しながら破砕器で結石を破砕する「経皮的腎結石砕石術(PNL)」などを実施し、群馬県内でも屈指の手術数を誇っている。
 「泌尿器科の患者さまは、比較的年代が高い傾向があります。そのためわかりやすく丁寧な説明を心がけると同時に、これからも低侵襲で体の負担が少ない治療法を実践してきたいと考えています」と、古谷腹腔鏡部長は今後の抱負を語ってくれた。

 

※内容は2019年9月18日掲載時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください

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医療機関情報
施設名 黒沢病院
フリガナ クロサワビョウイン
TEL 027-352-1166
住所 群馬県高崎市矢中町187
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医療機関情報
施設名 ヘルスパーククリニック
TEL 027-352-1166
住所 群馬県高崎市矢中町188
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