24時間365日 整形外科医が常駐のもと、患者の受け入れ体制を整え、地域医療へ貢献している枚方東整形外科病院。整形外科の専門病院として、最新の手術支援ロボットを導入し、リハビリの強化も図るなど、より専門性の高い医療提供を目指す高井亮輔理事長へ詳しく話を伺った。

筋肉や靭帯を温存し
早期回復を目指す

　前方アプローチ（ＤＡＡ）と手術支援ロボットを組み合わせた、高度な人工股関節置換術を提供している大阪の枚方東整形外科病院。
　「患者さまにとって、より良い治療とは何かということを考えた結果、身体への負担が少なく、安全性を高めることが重要であるということを痛感し、様々な対策を講じてきました」と高井亮輔理事長は、心中を語る。人工股関節置換術は、神経や血管など視野を阻害するものが少ない後方や側方から切開し、傷んだ関節と人工関節を置き換える方法が一般的だ。しかし骨に辿り着くまでに筋肉や靭帯を切らざるを得ないことから様々な課題もあった。そのため同院では、前方アプローチを導入することで出来る限り身体への負担軽減を目指している。約７センチという小さな傷口で、筋肉や靭帯を避けながら骨に到達させるため、術後の痛みが少なく、通常、翌日から歩行訓練を開始して約１週間後に退院することも可能だという。
　「従来法では、股関節を深く曲げた時に後方に脱臼するリスクがありますが、筋肉や靭帯を温存できる前方アプローチでは、そのリスクが低い。術後筋肉量にも影響を与えにくいため患者さまに還元すべき手術だと感じています」と高井理事長は語る。また、手術支援ロボットを導入した前方アプローチ実施医療機関である同院には、多くの若手医師から手術見学の申し出が増えているという。

手術支援ロボットを導入し
高度な手術の平準化を実現

　同院では、手術の安全性を高めるため、２０２４年５月に手術支援ロボットを北河内地域で先駆けて導入した。術中、ＣＴ画像を基に事前作成された計画に ない 部分に差し掛かると、自動停止するなど、高度なロボット技術は、難易度の高い前方アプローチにおける精度の強化に繋がっているという。
　「人の手のようにぶれることがなく、計画に沿ってビタっと止まります。ミリ単位で設定できる上に、術中に角度・深さを測定しながら手術することができます。違和感の察知や微調整など、これまでの経験が活かされる部分もありますが、オペレベルを平準化し、知識と手技の『ミスマッチ』を防ぐ環境づくりのための、大きな支えとなっています」と明かす。同院では人工膝関節置換術においても手術支援ロボットを活用しているが、今後保険適用が進めば人工肩関節置換術へも導入していく予定だという。

患者への寄り添いを兼ね備え
長年地域医療へ貢献

　１９８３年の開院以来、身近なけがや病気に対応してきた同院では、整形外科病院としての矜持を持ち、非常勤も含め10数人の医師により、多岐にわたる専門分野を網羅している。学生や社会人などの患者に対する利便性や緊急性を考慮し、19時30分まで夜診を実施。24時間３６５日 整形外科医が患者対応を行うだけでなく、検査における閉所恐怖の軽減を図り、開放感のあるオープン型ＭＲＩを導入するなど、徹底した患者本位の治療体制を整えている。
　さらに同院では、肩や肘関節などの手術においても、正常組織を傷つけにくい関節鏡手術や腱板を再建できない患者に対し、リバース型人工肩関節置換術を実施するなど専門性の高い様々な整形外科手術を実施しているという。

尊敬する父の背を追いながら
より多くの患者の人生に彩りを

　「柔らかく優しく患者さまと話し、何気ない会話からヒントをつかむ父の姿をみてきました。特に高齢の方の診察では、病気だけでなく日常の過ごし方を把握するのがとても大事だと痛感しています」幼いころから、整形外科医である父の背中を追いかけてきたという高井理事長は、治療の現場を通して患者への思いを次のように続ける。
　「膝や股関節が痛くて人生を思い切り楽しめないのは、非常にもったいない。治療や手術、さらには予防などを含め、私たちに人生を楽しむお手伝いをさせてもらいたいと思っています。リハビリを充実させるため、病院新築の検討も進めています。私自身のスキルアップと病院全体の底上げを図りながら、これからも多くの人に頼られる病院を目指してまいります」と高井理事長は最後に優しく微笑んだ。

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医療機関情報
施設名	枚方東整形外科病院
TEL	072-858-7272
住所	大阪府枚方市津田西町1-37-8
公式Webサイト↗

 

診療時間	月	火	水	木	金	土	日	祝
9:00〜12:00 ※初診患者は8:40〜	◯	◯	◯	◯	◯	◯	／	／
17:30〜19:30	◯	◯	◯	◯	◯	／	／	／