みのわ・ただあき
2009年、日本医科大学医学部卒業。
11年、日本医科大学付属病院。12年、日本医科大学千葉北総病院。
13年、海老名総合病院。14年、日本医科大学千葉北総病院。
16年、博慈会記念総合病院。18年、江東病院を経て
22年、ILC国際腰痛クリニック東京院長。
24年より現職。
2022年、品川駅から徒歩約7分という好立地に開院したILC国際腰痛クリニック。その名のとおり腰痛治療に特化し、多くの患者を腰痛から解放しているという簑輪忠明理事長に、同院で行っている腰痛治療について詳しく話を伺った。
自身の闘病・治療経験から
回復が早い治療法を模索
最新の医療機器を完備し
身体に負担の少ない腰痛治療を実施
 過去に椎間板ヘルニアの手術を受けた経験をもつ、ILC国際腰痛クリニックの簑輪理事長。医療現場で多忙を極めていた折の手術であったことから、休職して職場に迷惑をかけたことが苦い思い出として残ったと、当時を振り返る。その時の経験から、日帰り可能な手術を模索した結果たどり着いたのが、劣化した椎間板内部に特殊なゲル状の物質を充填し、損傷部分の修復を促すというヨーロッパで開発された治療法であったという。人間の背骨には、骨と骨の間に、骨同士がぶつからないようにクッションの役割を果たしている椎間板が存在する。椎間板ヘルニアとは、椎間板に負荷がかかることで潰れたようになり、椎間板の内部にある髄核という組織が外に飛び出し、神経にぶつかってさまざまな症状を引き起こす疾患だ。同院で行われている椎間板修復術では、特殊なゲルを用いて椎間板ヘルニアの症状改善を目指すという。
 「椎間板内部をコーディングすれば、髄核が今以上外に飛び出すことが防げます。髄核内の水分を引き込む作用があるため、水分が減少して椎間板内部で減圧が進み、すでに飛び出てしまった髄核が椎間板内部に少しずつ引き込まれます。さらには、椎間板の本来の役割であるクッションのような状態を復活させる効果も期待できます」と、簑輪理事長は充填法による治療の仕組みと効果を解説する。
脊柱管狭窄症に対する
低侵襲な日帰り手術を実施
 同院では、脊柱管狭窄症やすべり症などの治療にも力を入れている。背骨には脊柱管と呼ばれるトンネルのような神経の通り道があるが、脊柱管狭窄症とは、このトンネルが狭くなることで中を通っている神経が圧迫されて痛みや痺れなどの症状が出る疾患だ。保存療法で症状の改善が見られない場合には、脊柱管を拡げる手術が必要となる。手術法としては、脊柱管を圧迫している黄色靱帯や背骨の出っ張っている部分のきょくとっき棘突起、上下の関節突起の部分切除を行なう除圧法や、一部の椎間板を切除して補強材を入れ、スクリューで固定して安定させる除圧固定術などが一般的だ。しかし同院では、棘突起の間にインプラントを挿入することで、狭窄していた脊柱管を広げ、症状の改善を目指す。
 「通常の脊柱管狭窄症の手術の場合、全身麻酔が必要です。しかし当院では、1〜2㎝のみの切開で手術が行えるため部分麻酔での日帰り手術が可能です。さらに、今まで手術の必要があっても適用外となっていた基礎疾患のある方でも治療を受けることが可能です」と、簑輪理事長はそのメリットを語る。
30分以上かけて問診し
徹底的に患者と向き合う
 特に、患者とのコミュニケーションを大切にしているという簑輪理事長の意向から、同院は完全予約制にしている。初診に30分以上かけて現在の症状や、若い頃から今までの生活環境などを確認し、画像検査の結果を踏まえて治療の選択肢を提示、最終的には患者本人に治療法を選択してもらうという。
 「治療法を説明する際には、起こりうる合併症などネガディブなこともしっかりとお伝えしています。その日のうちに手術までされる患者さまもいれば、当院での治療を選択されない方もいらっしゃいます。そうしたケースでも、症状改善のためのアドバイスというお土産を持ち帰っていただいています」
 同院での治療法の場合、個人差が大きいものの、充填法の場合で平均的に治療後3週間以降、インプラント法の場合は半年後くらいから治療効果が現れてくることが多いという。
大阪での開院を皮切りに
腰痛治療の全国展開を目指す
 2024年に大阪院を開院させた簑輪理事長は、将来的に全国展開を目指しているという。
 「治療だけが神の一手ではなく、術後のリハビリや栄養管理なども極めて重要です。そうした部分もきちんとカバーして、再発防止を含め、完治率100%の腰痛治療を目指していきたいですね」と、簑輪理事長は優しい笑顔で今後のビジョンを語ってくれた。

 
 
 

※内容は2024年8月20日掲載時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください

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医療機関情報
施設名 ILC国際腰痛クリニック <東京院>
TEL 03-6712-3520
住所 東京都港区港南1-8-15 Wビル1F
アクセス JR品川駅より徒歩約7分
公式Webサイト

 

診療時間(完全予約制)
9:00〜17:00

 
 
 
 

医療機関情報
施設名 ILC国際腰痛クリニック <大阪院>
TEL 06-6829-7662
住所 大阪府大阪市淀川区西中島5-4-20 新大阪駅前中央ビル1F
アクセス JR新大阪駅より徒歩約5分
公式Webサイト

 

診療時間(完全予約制)
9:00〜17:00