
たかい・よしひろ
1976年、福島県立医科大学医学部卒業。
76年、東京大学医学部附属病院。
83年、東京大学大学院医学系研究科修了。
同年、東北大学医学部医学科。
84年、平鹿総合病院放射線科放射線科科長。
85年、東北大学医学部医学科。
2005年、東北大学医学部保健学科教授。
10年、弘前大学大学院医学研究科
放射線科学講座教授。16年より現職。
日本医学放射線学会認定放射線科専門医
1976年、福島県立医科大学医学部卒業。
76年、東京大学医学部附属病院。
83年、東京大学大学院医学系研究科修了。
同年、東北大学医学部医学科。
84年、平鹿総合病院放射線科放射線科科長。
85年、東北大学医学部医学科。
2005年、東北大学医学部保健学科教授。
10年、弘前大学大学院医学研究科
放射線科学講座教授。16年より現職。
日本医学放射線学会認定放射線科専門医
福島県郡山市を拠点に、医療・福祉・研究に注力し地域医療に貢献している一般財団法人脳神経疾患研究所南東北グループ。地域がん診療連携拠点病院として低侵襲な放射線治療を提供する中、新たに、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT治療)を導入。今回、南東北BNCT研究センター髙井良尋センター長に詳しく話を伺った。
がん細胞をピンポイントで
死滅させられる放射線治療
死滅させられる放射線治療

座位又は臥位の体勢で治療を行う

サイクロトロン室
1981年に開設以来、主に脳疾患やがん治療に注力し、長年にわたり医療・福祉・研究など地域医療に貢献してきた一般財団法人脳神経疾患研究所・南東北グループ。『すべては患者さまのために』を理念に掲げ、現在、福島県を拠点に、青森、宮城の他、東京・神奈川・大阪など都心部まで広域に関連施設を擁し、総合的な医療展開を行っている。現代のニーズに応え、救急医療、高度先進医療、予防医療、福祉など幅広く対応する中、渡邉一夫総長は、『がんの治療中でも出来る限り普段どおりの生活を送りたい』という患者の願いを叶えるため、最新の医療技術を積極的に導入。切らずに治療できる、がん放射線治療の提供に尽力し2008年、総合南東北病院に南東北がん陽子線治療センターを併設。さらに、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT治療)を先駆けて導入し、2015年、南東北BNCT研究センターを併設し本格的に治療を開始した。
「BNCT治療とは、がん細胞だけを狙い撃ちにし〝細胞レベルでがんを狙う〟新しい放射線治療です。現在、再発頭頸部がんに適用しており、声帯や咽頭を失うことなく根治を目指した治療を行っています。治療では、アミノ酸を多く取り込む性質があるがん細胞に、ホウ素原子を付加したアミノ酸類似薬剤を体内に投与し、その後中性子を照射します。ホウ素と中性子が反応して発生するヘリウム核(α線)とリチウム核(7Li粒子)は、飛距離がわずか4〜9ミクロン、つまり細胞1個分程度しかないため、ホウ素を取り込んだがん細胞だけが破壊され、周囲の正常な細胞はほとんど影響を受けません。声を失うことは、その人の人生を大きく変えてしまうため、声を守ることは、生活を守ることでもあるのです」と、髙井良尋センター長は力を込めて語る。
「BNCT治療とは、がん細胞だけを狙い撃ちにし〝細胞レベルでがんを狙う〟新しい放射線治療です。現在、再発頭頸部がんに適用しており、声帯や咽頭を失うことなく根治を目指した治療を行っています。治療では、アミノ酸を多く取り込む性質があるがん細胞に、ホウ素原子を付加したアミノ酸類似薬剤を体内に投与し、その後中性子を照射します。ホウ素と中性子が反応して発生するヘリウム核(α線)とリチウム核(7Li粒子)は、飛距離がわずか4〜9ミクロン、つまり細胞1個分程度しかないため、ホウ素を取り込んだがん細胞だけが破壊され、周囲の正常な細胞はほとんど影響を受けません。声を失うことは、その人の人生を大きく変えてしまうため、声を守ることは、生活を守ることでもあるのです」と、髙井良尋センター長は力を込めて語る。
患者の生活を重視した
検査・治療スケジュール
検査・治療スケジュール
同センターでは、2016年から治験を重ね、2020年にBNCT装置とホウ素薬剤が薬事承認され、同年6月から頭頸部がんに対して保険適用開始。現在、患者は関東圏が55%、東北が15%、山陽地方、九州など全国から訪れるという。
「治療の際は、1週間前に検査を行って治療計画を立て、固定用マスクを作成します。治療当日はホウ素薬剤の点滴投与後に中性子照射を1時間ほど実施します。当センターでは、患者さまの生活を一番に考え、治療スケジュールを組んでいきます。治療は1回照射で完結し平均3〜7日の入院で退院できるケースが多いです」と髙井センター長は語る。治療時、麻酔が不要のためスタッフと会話もでき、術後は定期検診を基本的に2年間の間、同院及び地元かかりつけ医が対応するという。
「治療の際は、1週間前に検査を行って治療計画を立て、固定用マスクを作成します。治療当日はホウ素薬剤の点滴投与後に中性子照射を1時間ほど実施します。当センターでは、患者さまの生活を一番に考え、治療スケジュールを組んでいきます。治療は1回照射で完結し平均3〜7日の入院で退院できるケースが多いです」と髙井センター長は語る。治療時、麻酔が不要のためスタッフと会話もでき、術後は定期検診を基本的に2年間の間、同院及び地元かかりつけ医が対応するという。
声を失わずして
頭頸部がんの治療が可能に
頭頸部がんの治療が可能に
BNCT治療の適応は成人に限られ、切除不能で局所進行しているものと、再発の頭頸部がんに限定される。しかし従来の放射線治療では、正常細胞の被曝への配慮から難しいとされてきた再照射が、2回程度まで可能だという。
「咽喉頭がんの場合、外科手術で喉頭を摘出すると声を失います。以前、連れ合いの方の介護をされている方で、どうしても声を失うわけにはいかない。通常の放射線治療はできず、手術は避けたいと当院にいらして、BNCT治療で声を温存しつつ根治を目指すことができました」と、髙井センター長は当時を振り返り、想いを続けて語る。
「BNCTはまだ進化の途中にあります。治せなかったがんに挑戦できる力を持っている。私たちは、これを〝最後の治療〟ではなく、〝新しい希望の治療〟にしていきたいと考えています。患者さまの〝生きる力〟を守る治療として、体の一部を失うことなく、再発がんにも挑める。この治療が、がんに苦しむ多くの方々の希望となることを願っています」
「咽喉頭がんの場合、外科手術で喉頭を摘出すると声を失います。以前、連れ合いの方の介護をされている方で、どうしても声を失うわけにはいかない。通常の放射線治療はできず、手術は避けたいと当院にいらして、BNCT治療で声を温存しつつ根治を目指すことができました」と、髙井センター長は当時を振り返り、想いを続けて語る。
「BNCTはまだ進化の途中にあります。治せなかったがんに挑戦できる力を持っている。私たちは、これを〝最後の治療〟ではなく、〝新しい希望の治療〟にしていきたいと考えています。患者さまの〝生きる力〟を守る治療として、体の一部を失うことなく、再発がんにも挑める。この治療が、がんに苦しむ多くの方々の希望となることを願っています」
※内容は2026年1月28日掲載時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください
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| 医療機関情報 | ||
|---|---|---|
| 施設名 | 南東北BNCT研究センター |
|
| TEL | 024-934-5330 | |
| 住所 | 福島県郡山市八山田7-10 | |
| 公式Webサイト↗ | ||
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10:00〜17:00 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | / | / |
【休診日】日、祝、年末年始
