「良医の視点」を皆さまの熱いご要望によりweb公開決定!(2017.4月〜現在まで・公開中)週刊新潮にて掲載

もり・ひでき
医学博士。1992年、東京医科大学卒業。
同年、東京医科大学病院眼科に入局。
99年、蕨市立病院眼科医長。
2009年、東京医科大学眼科医局長を経て、11年より現職。
東京医科大学眼科派遣講師
日本眼科学会認定 眼科専門医
長年、多機能型総合病院として地域医療を担ってきた厚生中央病院。幅広い眼科診療に対応し、多くの患者を受け入れてきた森秀樹眼科診療部長に、今回特に力を入れている白内障治療を中心にお話を伺った。
両眼性の白内障は一度の入院で
片目ずつ2泊3日で行う
患者一人ひとりの症状を丁寧に確認
 1959年設立以来、長年にわたり地域医療に貢献してきた厚生中央病院。近年、増加している白内障患者の紹介受け入れを強化すべく、眼科率いる森秀樹診療部長を中心に、指導的立場の医師や、将来を担う現役医師達との協力体制を確立し日々治療に当たっている。白内障は高齢者に多い疾患だが、ステロイド薬の使用などが原因で発症することもあるため、患者層は仕事や子育てに忙しい若い世代にもみられるという。大学病院で高度な医療だけでなく安全管理の業務にも注力してきた森医師は、豊富な経験から、独自の視点で患者本位の治療における重要性を次のように指摘する。
 「白内障は日帰り手術が主流となりつつありますが、高齢の方は術後の移動に不安を抱える方も少なくありません。そのため、当院では約15年前から入院手術の受け入れを強化し、患者さまの負担軽減に注力してきました。また、基礎疾患のある場合でも他科と連携するなど合併症リスク軽減にも努めています」
 同院では、両眼手術において2泊3日の入院で初日に片眼、翌日にもう片眼を手術。退院時は眼帯ではなく保護眼鏡を装着するため、視界を確保した状態で帰宅できる。片眼のみの日帰り手術にも対応するが、高齢者は眼帯による遠近感の低下が転倒につながる恐れもあるため、1泊2日の入院を勧めるケースも多いという。
症状や手術法など説明を徹底し
一人ひとりに適した治療を提案
 白内障手術では、濁った水晶体を取り除くため、眼内レンズを挿入する必要があるが、同院では患者の生活スタイルなどを考慮し、希望に応じて適切なレンズを提案しているという。
 「単焦点眼内レンズでは、術後に遠近どちらかの眼鏡が必要になるケースも多いため、現在、保険適用の2焦点眼内レンズを中心に選択しており、夜間のハロー・グレア現象も比較的少ない印象があります」と語る森医師は、さらに術前インフォームド・コンセントの徹底について次のように続ける。「術者自らが眼内レンズの特徴や術後の見え方を説明し、患者さまご本人だけでなくご家族とも十分に相談したうえで治療方針を決定しています。さらに白内障に関する小冊子を配布し、病気や手術への理解を深めていただいています」
患者ファーストで心の通った
温もりある医療を提供
 患者の状況や希望を丁寧に確認しながら治療を進め、安心して手術を受けられる環境づくりに努めているという森医師。
 「これからも、患者さまお一人ひとりに寄り添った医療を提供し続けます」と最後に笑顔で語ってくれた。

 
 
 

※内容は2026年9月17日掲載時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください

 

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医療機関情報
施設名 厚生中央病院
TEL 03-3713-2141
住所 東京都目黒区三田1-11-7
公式Webサイト

受付時間
8:30〜11:00


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【休診日】日、祝、年末年始(12/29〜1/3)