「良医の視点」を皆さまの熱いご要望によりweb公開決定!(2017.4月〜現在まで・公開中)週刊新潮にて掲載

とやま・まさひろ
2005年、北里大学医学部卒業。同年、北里大学病院(研修医)に就職。07年、北里大学医学部(整形外科学)任用、北里大学病院勤務。08年、北里大学東病院、北里大学病院勤務。11年、北里大学病院救急救命センター勤務。12年、北里大学メディカルセンター勤務。17年、世田谷人工関節・脊椎クリニック院長。日本整形外科学会認定整形外科専門医、日本体育協会公認スポーツドクター、身体障害者福祉法指定医

前側方からアプローチする仰臥位前外側進入法(ALS)を駆使し
真のMISを追求した人工股関節置換術で豊富な実績を上げる
入院・リハビリ生活を安心して受けられるクリニック
 世田谷人工関節・脊椎クリニックは東京都世田谷区北部に位置し、整形外科全般の診療を行い、中でも人工股関節置換術で定評がある。
 同院の特徴の一つは、院内の画像診断センターで大学病院にも引けをとらない検査機器による精密な画像判断を即時に得られることで、もう一つは同ビル内の、東京ヒップジョイントクリニック(狩谷哲院長)との連携だ。
 「人工股関節置換術を受ける患者さんは、手術前までは当院でケアを受け、手術は東京ヒップジョイントクリニックで私の執刀のもとに手術が行われ、入院・リハビリ生活を安心して受けられます」と塗山正宏院長は話す。
仰臥位で行うALSを行える数少ないエキスパートドクター
塗山医師の手術が速い理由は、手術の流れをマニュアル化している点にある。「迅速かつ正確に手術を行うためにはスタッフと流れを十分に共有することが重要です。このため独自のマニュアルを作成し、手術前には何度もシミュレーションをして、初めから最後までイメージを固めて臨みます」
 人工股関節置換術で、塗山院長が手がけているのは、前方からアプローチする仰臥位(ぎょうがい)前方進入法(DAA)と前側方からアプローチする仰臥位前外側進入法(ALS)である。
 「DAAは縫工(ほうこう)筋と大腿筋膜張筋の間から股関節に進入します。ALSは大腿筋膜張筋と中殿(ちゅうでん)筋の間から股関節に進入します。どちらの手法を選択するかは、患者様の体型や関節の変形の程度、関節を動かせる角度などで判断します」
 日本人工関節学会のデータによると、従来から行われている後方アプローチが約50%と最も多く、側方は約35%、難しいとされる前方からの進入法は15%程度にとどまっている。塗山院長は、この仰臥位で行うALSを行える数少ないエキスパートドクターである。
 「仰臥位のほうが側臥位より骨盤が安定しているためインプラント(特に骨盤に設置するカップ)を正確に設置でき、手術中に両足の長さの差を正確に確認することもできます。両側の股関節を同時に手術する際に体位変換が必要ないのも利点です。また、後方から進入する場合は、筋肉や腱を切りますが、前方進入法は筋肉や腱を切らないため、痛みが少なく、術後の回復が早いことや、術後の姿勢に制限がないこともメリットです。傷の大きさも、従来の後方進入法が15~20㎝ほど切開するのに比べ、仰臥位前方進入法は約8㎝ほどで済みます。このため仰臥位前方進入法は患者さんの身体への負担が少ない最小侵襲手術(MIS)といわれています」
皮膚切開が少なく出血量や感染症リスクを低減
 MISは皮膚切開が少なく、手術時間が短い上に、出血量や感染症リスクを低減できる。患者さんの負担が少ないためにリハビリテーションを早く実施できるという利点もある。
 手術時間は一般的な初回手術の場合、1時間~2時間かかるが、塗山院長は約30分程度である。1時間未満で手術ができる医師は全国に1割程度しかいないといわれている。
 「クリニックを通じて、地域医療に貢献したいと思います。人工関節置換術だけでなく、骨折や打撲、腰痛や関節の痛みで困っていることがあれば、何でも気軽に相談できる場所にしていきたいです」と塗山院長は抱負を語る。

※内容は2017年12月14日 掲載時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください

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医療機関情報
施設名 世田谷人工関節・脊椎クリニック
フリガナ セタガヤジンコウカンセツ・セキツイクリニック
TEL 03-5931-8756
住所 東京都世田谷区南烏山6-36-6 1F
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