「良医の視点」を皆さまの熱いご要望によりweb公開決定!(2017.4月〜現在まで・公開中)週刊新潮にて掲載
くわはら・たいし
医学博士。1991年、愛媛大学医学部卒業。愛媛大学医学部附属病院、愛媛県立中央病院、愛媛県立新居浜病院勤務、国立循環器病センター研修などを経て、2004年、横須賀共済病院循環器センターに勤務。2015年、横須賀共済病院循環器センター副部長。2016年9月、東京ハートリズムクリニックを開院。日本循環器学会認定循環器専門医、日本不整脈心電学会評議員
医学博士。1991年、愛媛大学医学部卒業。愛媛大学医学部附属病院、愛媛県立中央病院、愛媛県立新居浜病院勤務、国立循環器病センター研修などを経て、2004年、横須賀共済病院循環器センターに勤務。2015年、横須賀共済病院循環器センター副部長。2016年9月、東京ハートリズムクリニックを開院。日本循環器学会認定循環器専門医、日本不整脈心電学会評議員
日本初の不整脈診療に特化したクリニックで最先端機器を導入して
最適な不整脈治療を選択できスペシャリストによる高度チーム医療を提供
最適な不整脈治療を選択できスペシャリストによる高度チーム医療を提供
不整脈診療にふさわしい環境づくりを徹底したクリニック
東京ハートリズムクリニックは、不整脈診療に特化した循環器内科クリニックとして2016年9月に開院した。「当院では、薬物治療、アブレーション治療、ペースメーカー治療など幅広い選択肢から最適な治療を選択できます。ここをオープンするにあたり、不整脈診療にふさわしい環境づくりからはじめました」と東京ハートリズムクリニックの桑原大志院長は話す。
その一環として取り組んだのが、手術室のノイズ(電気的雑音)対策である。不整脈の場合、心臓の中の微細な電気信号の変化を捉えて治療しなければならない。手術室にはたくさんの医療機器があり、それぞれが微細なノイズを発生させる。心臓の中に入れたカテーテルがそのノイズを拾ってしまうと、誤診の原因ともなる。通常、ノイズが発生した場合は、フィルターによりノイズが見えないよう制御するが、フィルターをかけると大事な心臓の中の信号も見逃してしまう可能性がある。
「ノイズの発生を防ぐため、ケーブル類を床下に配置し、アースや電源の取り方も工夫するなど、手術室を建設する際から、電気的環境を徹底的に整備してノイズがゼロになるように心がけました」
その一環として取り組んだのが、手術室のノイズ(電気的雑音)対策である。不整脈の場合、心臓の中の微細な電気信号の変化を捉えて治療しなければならない。手術室にはたくさんの医療機器があり、それぞれが微細なノイズを発生させる。心臓の中に入れたカテーテルがそのノイズを拾ってしまうと、誤診の原因ともなる。通常、ノイズが発生した場合は、フィルターによりノイズが見えないよう制御するが、フィルターをかけると大事な心臓の中の信号も見逃してしまう可能性がある。
「ノイズの発生を防ぐため、ケーブル類を床下に配置し、アースや電源の取り方も工夫するなど、手術室を建設する際から、電気的環境を徹底的に整備してノイズがゼロになるように心がけました」
エキスパートドクターが行う安全、確実な不整脈治療
桑原院長は、日本不整脈心電学会評議員を務め、20年以上にわたり不整脈の高度診療を行ってきたエキスパートドクターである。現在までにカテーテルアブレーション、ペースメーカー治療、経皮的冠動脈形成術などで世界で指折りの豊富な実績を上げている。
「看護師や生理検査技師、臨床工学技士、事務職員などスタッフ全員がスペシャリストです」と桑原院長が指摘するように、熟練の医師とスタッフによる高度なチーム医療を実現している。
カテーテルアブレーションは、難易度の高い繊細な治療となる。「心臓の中で点として存在する不整脈の原因を見つけなければなりません。その原因を隔離治療する際には、心臓の壁を内側から外側まで貫壁(かんぺき)性に焼灼しなければなりません。焼きすぎると穴が開いてしまい、遠慮して焼くと不整脈そのものが治りません。その力加減(高周波エネルギー出力、焼灼時間、カテーテルを押す力)は多くの手術症例を経験することにより会得できます。また、最新の医療技術によってもたらされる情報もフルに活用し、安全に確実に不整脈治療を行うように心がけています」
「看護師や生理検査技師、臨床工学技士、事務職員などスタッフ全員がスペシャリストです」と桑原院長が指摘するように、熟練の医師とスタッフによる高度なチーム医療を実現している。
カテーテルアブレーションは、難易度の高い繊細な治療となる。「心臓の中で点として存在する不整脈の原因を見つけなければなりません。その原因を隔離治療する際には、心臓の壁を内側から外側まで貫壁(かんぺき)性に焼灼しなければなりません。焼きすぎると穴が開いてしまい、遠慮して焼くと不整脈そのものが治りません。その力加減(高周波エネルギー出力、焼灼時間、カテーテルを押す力)は多くの手術症例を経験することにより会得できます。また、最新の医療技術によってもたらされる情報もフルに活用し、安全に確実に不整脈治療を行うように心がけています」
ナビゲーションシステムや320列CTなどの最先端機器
高度な不整脈治療のため最先端の医療機器を導入している。その一つがナビゲーションシステムで、中でもカルト(CARTO)システムは、磁場を使って特殊カテーテルの位置を3次元で表示し、心臓内の電気的情報も同時に入手することができる最新機器だ。
「カルトシステムがあると、心臓の中の解剖と電気的情報(どこが傷んでいるか)を実物と1㎜の誤差範囲内で、3次元表示(カルトマップ)できます。特に治療件数の多い心房細動では、患者さんごとに心房のカルトマップを作成し、心房細動起源のみならず、一旦始まった心房細動を持続させる心房細動基質(傷んでいるところ)も治療するようにしています。そうすることで治療成功率が高まるのです」
同院では、カテーテルアブレーションを実施する前に、最先端の320列CT(コンピューター断層撮影法)による心臓造影検査を行っている。
「このCTを使用すると、心臓の解剖が極めて詳細に分かります。この情報はアブレーションの時にカルトシステムと連動することで、さらに威力を発揮しますし、また、同時に冠動脈の狭窄状態や、心臓内に血栓があるか確認できます。まさに一石三鳥の検査です」
「カルトシステムがあると、心臓の中の解剖と電気的情報(どこが傷んでいるか)を実物と1㎜の誤差範囲内で、3次元表示(カルトマップ)できます。特に治療件数の多い心房細動では、患者さんごとに心房のカルトマップを作成し、心房細動起源のみならず、一旦始まった心房細動を持続させる心房細動基質(傷んでいるところ)も治療するようにしています。そうすることで治療成功率が高まるのです」
同院では、カテーテルアブレーションを実施する前に、最先端の320列CT(コンピューター断層撮影法)による心臓造影検査を行っている。
「このCTを使用すると、心臓の解剖が極めて詳細に分かります。この情報はアブレーションの時にカルトシステムと連動することで、さらに威力を発揮しますし、また、同時に冠動脈の狭窄状態や、心臓内に血栓があるか確認できます。まさに一石三鳥の検査です」
痛くない手術にこだわり24時間365日対応で臨む
カテーテルアブレーションは局所麻酔か静脈麻酔で行うことが一般的だが、局所麻酔では心臓を焼く時に激しい痛みを伴う。また、静脈麻酔では呼吸が抑制され、その反動で息を吸い込む時に心臓が大きく上下に動く。これはミリ単位の焼灼を行っているアブレーション治療に大きな問題となる。そこで同院では、全身麻酔を行い、痛みを軽減し、人工呼吸器により心臓の動きを小さくして、アブレーション治療を行っており、安全性と治療成功率の向上につながっているという。
「通常、カテーテルアブレーションは尿道にバルーンを入れて尿量を確認し、それに合わせた点滴を行います。男性にとってはこの尿道バルーンの挿入は激しい痛みを伴います。尿量を確認しながらやらないと、心不全を起こすともいわれてきましたが、2~3時間の短時間で手術ができるなら、尿道バルーンは不要です」と桑原院長は患者さんが嫌がることはどんどん切り捨てていく患者さん本位の診療方針を貫いている。
また、心房細動アブレーション時には手術前に、経食道心エコーで心臓の中に血栓ができていないかを確認する必要がある。しかし、この経食道心エコーは太い管を飲みこなければならず患者さんにとってはつらい検査となる。東京ハートリズムクリニックでは、前述の320列CTの撮影条件を工夫することにより、心臓内の血栓を確認し、経食道心エコー検査を省いているという。「当院では手術時の点滴を確保する際も、痛み止めのテープを貼ってから注射しています」と痛みのない治療を徹底して実践している。
「不整脈に特化したクリニックとして、軽症、重症にかかわらず全ての不整脈が診療対象です。また、当院で手術をした患者さんは、術後も24時間365日、診療できるような体制を確立しています。不整脈で気になることがあれば、気軽にご相談ください」と桑原院長は不整脈診療にかける意気込みを語った。
「通常、カテーテルアブレーションは尿道にバルーンを入れて尿量を確認し、それに合わせた点滴を行います。男性にとってはこの尿道バルーンの挿入は激しい痛みを伴います。尿量を確認しながらやらないと、心不全を起こすともいわれてきましたが、2~3時間の短時間で手術ができるなら、尿道バルーンは不要です」と桑原院長は患者さんが嫌がることはどんどん切り捨てていく患者さん本位の診療方針を貫いている。
また、心房細動アブレーション時には手術前に、経食道心エコーで心臓の中に血栓ができていないかを確認する必要がある。しかし、この経食道心エコーは太い管を飲みこなければならず患者さんにとってはつらい検査となる。東京ハートリズムクリニックでは、前述の320列CTの撮影条件を工夫することにより、心臓内の血栓を確認し、経食道心エコー検査を省いているという。「当院では手術時の点滴を確保する際も、痛み止めのテープを貼ってから注射しています」と痛みのない治療を徹底して実践している。
「不整脈に特化したクリニックとして、軽症、重症にかかわらず全ての不整脈が診療対象です。また、当院で手術をした患者さんは、術後も24時間365日、診療できるような体制を確立しています。不整脈で気になることがあれば、気軽にご相談ください」と桑原院長は不整脈診療にかける意気込みを語った。
※内容は2017年12月14日 掲載時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください
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医療機関情報 | ||
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施設名 | 東京ハートリズムクリニック | |
フリガナ | トウキョウハートリズムクリニック | |
TEL | 03-6371-0700 | |
住所 | 東京都世田谷区粕谷3-20-1 | |
ホームページはこちらから(別ウインドウが開きます) |
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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9:00〜12:00 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | / | / |
13:00〜17:00 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | / | / | / |