「良医の視点」を皆さまの熱いご要望によりweb公開決定!(2017.4月〜現在まで・公開中)週刊新潮にて掲載
こしづか・ゆう
群馬大学医学部卒業
東京大学医学部大学院修了
東京大学医学部整形外科学教室に入局後、虎の門病院、国立国際医療センター、関東労災病院、横浜労災病院、東京大学医学部附属病院などに勤務。2005年アットホーム整形リハビリクリニックを開設、2009年アットホーム表参道クリニックを開設し院長に就任。
日本整形外科学会認定 整形外科専門医
群馬大学医学部卒業
東京大学医学部大学院修了
東京大学医学部整形外科学教室に入局後、虎の門病院、国立国際医療センター、関東労災病院、横浜労災病院、東京大学医学部附属病院などに勤務。2005年アットホーム整形リハビリクリニックを開設、2009年アットホーム表参道クリニックを開設し院長に就任。
日本整形外科学会認定 整形外科専門医
人間の身体が持つ回復機能を引き出し、患者の身体的負担や副作用が少ない治療法として注目を集めている「再生医療」その中で、新たな治療法として注目を集めているのがAPS療法だ。APS療法の効果に早期から着目し、変形性膝関節症に悩む患者の痛みの軽減に取り組んできたアットホーム表参道クリニック腰塚裕院長に、APS療法を中心に、同クリニックの痛みに対する治療の取り組みについてお話を伺った。
1回1時間の治療で
効果が期待できるAPS療法
効果が期待できるAPS療法
APS(Autologous Protein Solution/自己タンパク質溶液)療法は、身体が本来持っている回復能力を引き出し、ダメージを受けた組織を回復させる治療法として知られる再生医療の一種で、治療に際しては患者自身から55mlの血液を採取し、炎症を抑えるタンパク質(抗炎症性サイトカイン)と、軟骨の組織を守る成長因子を特殊な加工法を用いて高濃度に抽出し、この抽出物を患者の幹部に注入する。同様の治療法として、血小板の働きを利用したPRP(多血小板血漿)療法が知られているが、APSはPRPをさらに遠心分離して成分を抽出することから「次世代PRP療法」とも呼ばれている。
「PRPが主に靭帯損傷といった軟部組織の回復を目的とした治療に適しているのに対し、APSは炎症を抑える作用がより強いことから、現在は主に膝関節や股関節の変形性関節症に対し、消炎鎮痛効果と軟骨破壊の抑制を目的に適応されています」と、腰塚院長はPRPとAPS療法の違いについて説明する。
APS療法は2018年に薬事法の認可を得た治療法だが、採血から成分の抽出までの過程を専用のキッドを用いて行うため、医療機関や医師による質のバラつきがほとんどないのが特徴の一つだ。また、ほぼ1回・1時間の治療で完結し、治療当日から入浴を含め、激しい運動を除いて日常生活に対する大きな制限がなく、働き盛りの人でも気軽に治療を受けることが可能だ。
「まだ長期成績は出ていませんが、当クリニックでAPS療法を行った約40例の中で、症状がかなり進行していた数名を除き、1回の治療で痛みの軽減がみられ、その効果が現在も持続しています。注入後、早い人で2〜3週間頃から、通常は3ヶ月くらいで痛みの軽減を実感される患者さまが多いですね」と、腰塚院長は語る。
「PRPが主に靭帯損傷といった軟部組織の回復を目的とした治療に適しているのに対し、APSは炎症を抑える作用がより強いことから、現在は主に膝関節や股関節の変形性関節症に対し、消炎鎮痛効果と軟骨破壊の抑制を目的に適応されています」と、腰塚院長はPRPとAPS療法の違いについて説明する。
APS療法は2018年に薬事法の認可を得た治療法だが、採血から成分の抽出までの過程を専用のキッドを用いて行うため、医療機関や医師による質のバラつきがほとんどないのが特徴の一つだ。また、ほぼ1回・1時間の治療で完結し、治療当日から入浴を含め、激しい運動を除いて日常生活に対する大きな制限がなく、働き盛りの人でも気軽に治療を受けることが可能だ。
「まだ長期成績は出ていませんが、当クリニックでAPS療法を行った約40例の中で、症状がかなり進行していた数名を除き、1回の治療で痛みの軽減がみられ、その効果が現在も持続しています。注入後、早い人で2〜3週間頃から、通常は3ヶ月くらいで痛みの軽減を実感される患者さまが多いですね」と、腰塚院長は語る。
高齢者でも持病があっても
治療が受けられる
治療が受けられる
APS療法は患者の身体的負担が少ないため、年齢や基礎疾患の有無などにほとんど関係なく適応が可能だ(同クリニックでは未成年は適応対象外)。そのため80代後半以上で膝の痛みが原因で寝たきりに近い状態の場合や、全身麻酔を行うことにリスクを伴うケースなどにも適応できると腰塚院長は語る。
「APS療法は軟骨そのものを再生する治療ではないため、10あった痛みがゼロになるといった過大な期待は禁物です。ただし、痛みのために外出もままならなかった人が日常生活を滞りなく行えるようになる、趣味の社交ダンスを再開できるなど、QOL(生活の質)の向上が期待できます」
APS療法は、保存治療と外科的治療の中間に位置する療法といわれ、同クリニックには、保存治療として毎週ヒアルロン酸注射を行っているものの症状の改善がみられず、外科的治療しかないといわれた患者が、なんとか手術は避けたいと飛び込みでやってくるケースも多いという。
「APS療法は軟骨そのものを再生する治療ではないため、10あった痛みがゼロになるといった過大な期待は禁物です。ただし、痛みのために外出もままならなかった人が日常生活を滞りなく行えるようになる、趣味の社交ダンスを再開できるなど、QOL(生活の質)の向上が期待できます」
APS療法は、保存治療と外科的治療の中間に位置する療法といわれ、同クリニックには、保存治療として毎週ヒアルロン酸注射を行っているものの症状の改善がみられず、外科的治療しかないといわれた患者が、なんとか手術は避けたいと飛び込みでやってくるケースも多いという。
リハビリを含め
幅広い治療の選択肢を提供
幅広い治療の選択肢を提供
同クリニックは施設内にリハビリ室を持ち、専属の理学療法士が在籍しているため、APS療法に限らず従来の保存療法、リハビリ療法、さらには外科的治療が必要な場合には大学病院との太いパイプで手術に繋げ、その後のリハビリは同クリニックで受けられるなど、根拠がある治療法の中から、一人ひとりに合ったオーダーメイドの治療を提供している。
また筋膜性疼痛症候群に対するトリガーポイント注射など、変形性膝関節症以外にも、患者の痛みと向き合う治療を実践している。
「最近は鎮痛薬の種類も増え、患者さまの状態に合わせて選択できます。さらにAPS療法だけではなく、脂肪幹細胞を使用した再生医療など、治療方法の選択の幅も広まっています。保存治療を続けているけれど症状の改善がみられないといった場合には、別の治療法がないかを探しに、一度気軽に相談にいらしていただきたいですね」と、腰塚院長は、膝の痛みに苦しむ多くの患者に積極的な治療を呼びかけている。
また筋膜性疼痛症候群に対するトリガーポイント注射など、変形性膝関節症以外にも、患者の痛みと向き合う治療を実践している。
「最近は鎮痛薬の種類も増え、患者さまの状態に合わせて選択できます。さらにAPS療法だけではなく、脂肪幹細胞を使用した再生医療など、治療方法の選択の幅も広まっています。保存治療を続けているけれど症状の改善がみられないといった場合には、別の治療法がないかを探しに、一度気軽に相談にいらしていただきたいですね」と、腰塚院長は、膝の痛みに苦しむ多くの患者に積極的な治療を呼びかけている。
※内容は2020年2月13日掲載時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください
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医療機関情報 | ||
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施設名 | アットホーム表参道クリニック | |
フリガナ | アットホームオモテサンドウクリニック | |
TEL | 03-3423-3232 | |
住所 | 東京都港区北青山3-5-6 青朋ビル別館1F | |
ホームページはこちらから(別ウインドウが開きます) |
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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9:00〜12:00 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | / | / |
13:00〜18:00 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 17:00まで | / | / |