「良医の視点」を皆さまの熱いご要望によりweb公開決定!(2017.4月〜現在まで・公開中)週刊新潮にて掲載

いやま・ちぐさ
1997年、東京工業大学工学部機械科学科 卒業。一般企業にてエンジニアとして勤務。2008年、慶應義塾大学医学部 卒業。10年、慶應義塾大学医学部眼科学教室 入局。総合病院勤務を経て19年、いやま眼科開院。日本眼科学会認定眼科専門医
エンジニアから一転、
医学部に入り直して眼科医へ
症状を見極めてより適切な治療を提案

清潔感あふれる明るい院内
 民間企業でエンジニアとして勤務後、父親の病気をきっかけに医学を志したという異色の経歴を持つ井山千草院長。大学病院勤務などを経て、より多くの方々に医療で貢献したいという思いから2019年に「いやま眼科」を開院した。現在0歳から〜90歳を超える高齢者まで幅広い年齢の患者が通院しており、日帰りの白内障手術や網膜硝子体手術にも対応している。しかし自身も母親という立場から、開院後気になったのが小児の近視患者の多さだったという。
 「私もかつて視力が悪く、メガネが欠かせない生活の不便さは身をもって実感しています」と語る井山院長が、小児の視力低下の進行を抑制する効果が期待できる治療法として選択したのがオルソケラトロジーだった。
寝ている間に近視を矯正
視力が回復し表情も明るく変化
最新機器を導入したオペ室を完備

高精度な検査機器を完備し検査を徹底
 オルソケラトロジーは、専用のコンタクトレンズを就寝時に6時間以上装着することで角膜を特殊な形にして屈折を矯正し、日中はメガネなしで過ごせる視力を獲得できる治療法だ。従来適応年齢20歳以上であったが、近視矯正効果に加え小児に対する近視進行の抑制効果もあるとのエビデンスが報告されつつあり、2017年ガイドライン改訂後、小児への適用が可能になった。「普通のコンタクトレンズやメガネの場合、網膜の中心のピントだけを合わせて視力を獲得します。しかし周辺の網膜像はピントがズレたままで、このズレが眼軸を伸ばして近視を進行させる原因になるといわれています。一方オルソケラトロジーでは、この周辺の網膜のピントのズレが起こりにくく、近視の進行を抑制する副次的効果があると報告されています」と、井山院長は説明する。
 同院では、小学生からオルソケラトロジー治療を行っている。子どもの視力低下を主訴として訪れた患者に対しては、治療の選択肢の一つとしてオルソケラトロジーを紹介しているという。
 「視力低下が軽微な小児のうちに治療することで、生涯にわたって眼鏡がなくてもある程度生活できるレベルの視力が保てるなら、その効果は大きいと思います。治療中のお子さんの保護者の方から、学校生活でメガネが不要になり、表情や性格までも明るくなったと言われます」
 患者さんに全力で治療に当たり、見える喜びを一人でも多くの患者さんに味わってもらいたいと、井山院長はとびきりの笑顔で今後の抱負を語ってくれた。

 
 
 

※内容は2021年6月3日掲載時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください

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医療機関情報
施設名 いやま眼科
TEL 03-5946-8188
住所 東京都新宿区水道町4-13 三晃ビル3F クリニックステーション江戸川橋
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診療時間
9:00〜12:30
14:00〜18:00 手術